高千穂 神秘の国へ(2019/9/27~30)その3
2日目 福岡→高千穂(2/2)
阿蘇山頂には登らずに、一度行ってみたかった草千里で締めにしようと思う。
草千里…正確には「草千里ヶ浜」と呼ぶようだけれど、烏帽子岳北麓の火口に広がる半径1kmほどの草原を言う。火口縁にある草千里展望所からは、小さな池が配された箱庭のような風景が見渡せる。ただ思ったよりも人が多い、というのが第一印象かな。
尾根を下りた観光駐車場には、隣接して「火山博物館」とドライブイン2棟があって、観光バスも多く訪れている。人々は思い思いに、乗馬をやってみたりだとか、小高い尾根に登ってぼっとするだとか、ソフトクリームを舐めたりだとか…。
地理学的なものは好きだから、時間があれば博物館もアリだし、それこそ烏帽子岳に登山するのもいいかもなんだけど…雰囲気がテーマパークなのかなぁ? やっぱ阿蘇の楽しみ方ってよくわかんない(笑
火口の中にいる、っていうのは不思議な感覚だけど、最後の噴火からもう3万年経っているということで、まぁもう落ち着いてるんだろう。ただ、中核をなす中岳は今なお活発に活動を続けており、火口付近には立入規制がされているらしい。
さてそろそろ、いい時間になってきたかな。
一口に「阿蘇山」と言っても、ここはほんのセンターコア。途中で立ち寄った立野駅や、これから訪れる南阿蘇鉄道の各駅は全て、広大なカルデラの中にある。荒々しい岩肌はもちろん阿蘇っぽいけど、今度は人々の生活も含めたもっと広い目で見てみたい。
山を下りて国道を南、高千穂方面へ。途中、南阿蘇鉄道の阿蘇白川駅へ少しだけ道草してみる。毎回訪れるメルヘンな駅舎の無人駅だけど、駅舎内に喫茶店が入ったことでちょっと雰囲気が変わっていた。白川水源近くなので、観光客が訪れたりするのかな。
駅の向こうに広がる田園風景は、それだけで素敵なものなんだけれども、今日はそこに虹までかかって。列車が来ればいいんだけど、1日3往復じゃねぇ。
肥沃な田園風景も高森で終わり、そこから宮崎県境の峠越えに入る。南阿蘇鉄道の前身の旧国鉄高森線は、ここを長大トンネルで貫き宮崎県側の旧高千穂線と結ばれる計画だったけれど、今となってみれば「昔は夢があったな」と思うしかない。
辿り着いた高千穂は、山の中にもかかわらず思いのほか「町」だった。旅館大和屋はナビですぐ見つかったものの駐車場がわからず、案内してもらった末17時過ぎにチェックイン。個人で旅館に泊まるのは初めてだけれど、とりま窓の外が隣戸の屋根で笑った。
お茶菓子をつまんだり少し休んでから、18時を待って1階の食堂に下りて夕食。田舎料理のフルコースに熱燗をつけ、旅先での至福の時間がはじまりはじまり〜。
刈干鍋:きのこたっぷり、チーズ、すり山芋をかけたオリジナルとうばん/焼き物:高千穂産 にじますの塩焼き/旬菜天ぷら/地鶏の炭火焼き
煮物:神楽煮しめ/旬のカルパッチョ/自家製珍味いろいろ/酢味噌 三味こんにゃく/季節の酢のもの/茶碗蒸し
高千穂黒古代米入り炊きめし/吸物:だご汁/香物いろいろ/フルーツ 四季折々の果物
フルーツがみかん丸ごとっていうの初めてでびっくりしたけど(笑
部屋に戻ると布団が敷かれているのも、旅館としては普通だろうけど何だか新鮮で。疲れていたためお風呂にも入らず。12時ごろひっそりと就寝。パソコン持ってこなければ早く寝られるっていうことにちょっと気づいた(笑
大和屋と大和麻弥をかけて一枚…(ワカランね)。
部屋には神話にちなんだ名がつけられ、ここは「うずめ」を名乗っていた。はじめ意味はわからなかったけれど、明日はちょいちょい登場することになる。
タイムスケジュール(2日目)
8:55 チェックアウト
9:14~9:20 天神→博多
9:30~10:00 朝食「大福うどん」
10:16~10:51 博多→熊本「みずほ603号」
12:00~13:10 熊本駅→立野駅
13:30~13:55 立野駅→米塚下園地
14:30~14:45 米塚下園地→草千里展望所
14:55~15:00 草千里展望所→草千里ヶ浜
15:40~16:05 草千里ヶ浜→阿蘇白川駅
16:25~17:15 阿蘇白川駅→宿泊先
17:20 チェックイン「旅館大和屋」
18:00~19:00 夕食
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