高千穂 神秘の国へ(2019/9/27~30)その4

3日目 高千穂→熊本(1/3)

6時ごろ起床。朝の支度に入るも、部屋にシャワーがなくって洗面台が朝シャン仕様(死語?)になっているのがなんだか新鮮(笑 満を持して8時ごろ食堂に下り、いかにも旅館な和朝食。ごはんの友がたくさんあって、誘惑のままに朝からおかわりをしてしまう。

f:id:monif_0321:20191203230236j:plain

10時前にチェックアウト。車は駐車場に置かせてもらったままで、目抜き通りを西に下る。通り沿いには新し目のオサレなホテルもあって、予約が早ければこういう選択肢もあるんだなと。「パワースポット」が流行する中で、訪れる年齢層も変わっているだろう。

f:id:monif_0321:20191203230405j:plain

町外れの緑にある高千穂神社の鳥居をくぐるのは、実にもう18年ぶりのことになるか…。当時は寺社に今ほど興味もなく、記憶にも殆ど残っていないんだけど。

f:id:monif_0321:20191203230517j:plain

日本神話ゆかりの神々を祀る高千穂神社は、およそ2,000年に創建されたと言われる。しかしその沿革は複雑で、ウィキペディア読んでても頭がこんがらがってくる(笑 境内は大きな杉で覆われていて、湿度のある風景は確かに神々しく、適度に重たい。

f:id:monif_0321:20191203230551j:plain

現在の社殿は1778年に建てられたもので、前面には地域色豊かな装飾が施されている。当時の色彩は想像するしかないが。今では黒ずんが木の色が違和感なく杉林に溶け込んでいる。まだ午前中で人影は少なく、落ち着いた境内の空気は森林セラピーの様相。

f:id:monif_0321:20191203230621j:plain

楽殿ではほぼ毎日、観光向けの夜神楽が行われている。昨夜元気だったら来たかったんだけど、体力の限界(笑)だったから…。また次回への宿題だね。

御朱印は本社と関係の深い、槵觸(くしふる)神社のものもあわせて。後付けだけど、今日中にちゃんとお参りしないと(汗 見た目地味な六角形のお守りは、境内のご神木から作ったというもの。一体どれだけの時間を、ここで過ごしてきたものなんだろう。

f:id:monif_0321:20191203230655j:plain

社殿の両脇から奥に通じる道があって、これが高千穂峡へつながる遊歩道になっている。これがけっこう長い階段で、下った分帰りは登らなきゃいけないと思うと自然と足取りも重くなる(笑 川沿いで湿気もひどく、相当蒸し暑くなってきた。

f:id:monif_0321:20191203230733j:plain

次第に右手から水音が近付いてきて、ついに森を抜けると苔むした渓谷美…。

f:id:monif_0321:20191203230759j:plain

遊歩道の槍飛橋から見上げた空には、神橋(時期不詳)、高千穂大橋(1955年)、神都高千穂大橋橋(2003年)の「高千穂三橋」と呼ばれる時代を超えたアーチ橋が架かる。高千穂神社のレベルが一番上のアーチぐらいなので、ここまでいかに下ってきたかという。

f:id:monif_0321:20191203230832j:plain

遊歩道は渓谷の中段を、右岸左岸と場所を変えながら続く。ここ五ヶ瀬川の流れ込む支流も、場所によって深い谷を刻んでいて、日々形を変えているだろう自然の姿に圧倒される。「日々」と言っても、10万年以上の時間の流れがあるんだけど。

f:id:monif_0321:20191203231003j:plain

7kmほどの断崖が続く高千穂峡、その中でもハイライトって言ったらここだろうな。山を削りきっていない若い流れは、滝となって穏やかな川面を乱している。真名井の滝の名は、神が水のないこの地に「天真名井」という湧水を作ったことに由来するという。

まぁ何から何まで、神話の世界なんだ。

f:id:monif_0321:20191203231036j:plain

地図の上ではこの先も遊歩道は続いているようだけれど、高千穂峡の碑のあるここで折り返しとする。駐車場に大型バスが乗り付けるこのあたりは高千穂峡観光の中心になっていて、観光協会売店ではゆるキャラ「うずめちゃん」(笑)グッズも扱っているとのこと。

伏線を張っておいた「うずめ」が出てきたけど、その解説はまた次回。

f:id:monif_0321:20191203231101j:plain

同じ道を引き返し、高千穂神社へ。昼どきになって気温も上がってきたところで、延々と続く階段は相当きつい!(笑 途中何度か休憩を取りながら、やっとの思いで辿り着いた境内は、別世界のように落ち着いた時間の中にあった。

f:id:monif_0321:20191203231128j:plain

時計は12時前。まだノルマがあるので、ちょっと先を急がないとだな。


次の記事


この旅の記録


高千穂峡関連の過去記事