横瀬の里と曇天に咲く芝桜(2016/4/24)その1
午前中の雨は上がったけれど、これ以上の好転は期待できるのかなぁ。
所沢11時52分発の「ちちぶ13号」で、横瀬到着は12時43分。今日の秩父地方は、風が吹きすさんで結構…寒い。秩父のシンボル武甲山も、頭にはすっかり雲の帽子。
横瀬を舞台にした「心が叫びたがってるんだ。」は、期待ほど盛り上がらなかったのかな? でも、言葉が喉に引っかかってしまうような気持ち、共感できるところがあるんだよ。
まずはいつものごとく、駅左手の横瀬町観光案内所へ。お腹が空いていたので、おにぎりを買ったうえでカレーライス(530円)も食べていくことに。そもそもテーブル4つしかない食堂だけど、時間帯ゆえかまずは腹ごしらえという人でさらっと席が埋まっている。
洋食屋さんのカレーライス、かな。意外と洗練されていておいしいのだ。
ゴロゴロ響く蛙の合唱の中、横瀬駅を後に羊山公園へ。横瀬の里を歩くこの区間が、例年いちばん楽しみだったりする。民家の蔵、散り残りの桜、ますます雲に隠れた武甲山にハイカーの男性と、いろいろ突っ込みどころの多い撮り鉄写真スポットも数多く…(笑
線路沿いには近頃、新しい住宅が増えてきた。1969年の西武秩父線開業当時は、家屋は国道沿いに集中し線路側は耕地ばかりだった。武甲山を背に走るレッドアローの写真が宣材としてよく使われていたけど、今では手前に民家がいくつも入ってしまうに違いない。
決して人口が増えたわけではなく、放棄された畑が増えたということなんだろう。
横瀬町の水がめ、姿池の裏手から羊山公園へは、山道風のアプローチが設置されている。その途中から眺める里の風景。三菱セメント工場の背後に連なる山々が、永らく東京との交易を妨げてきた。今では鉄道と国道、2本の「正丸トンネル」がこれを貫く。
雲の隙間に一瞬差し込んだ光で、薄緑に輝く若葉たち。
ふと振り返ると姿池の向こう側を、スマイルトレインが緑色の光跡を残していく。
見晴らしの丘の中腹で、先ほど買ったおにぎり(258円)によるおやつタイム。風が強いものだから、こひつじやこぴよたちがころころころころと落ち着かない(笑 一瞬姿を現した青空のサービスタイムは終わり、昼下がりながらじっとしていると相当に寒い。
荒川の谷間に肩を寄せ合う秩父の町並みは、すっかりカスミに覆われて。
見晴らしの丘を一旦降りて、芝桜の丘へと上っていく。
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