岩手・遠野 三陸海岸と物語の旅(2022/11/16~18)その1

1日目 東京→釜石

ひぇぇぇ! 何だかんだで出遅れて、丸の内線東京着は新幹線発車の5分前!笑 以前「中央線3分前」で間に合った実績があるので大丈夫だろうとは思ったけど、ここで買い物できないのは行程上ちょっとまずい。

東京駅を西から東に走って横断し、階段を駆け上がったのは1分前。向かいのホームに止まってる電車が復刻塗装だねって、これ書いてて初めて気づいた笑

新函館北斗行き「はやぶさ19号」は10時44分に発車。指定席の窓側が満席だったので止む無くのグリーン車だけど、こんな中途半端な時期に満席になるとは思わなかった。コロナ明けでGoToの関係もあるのかな。

途中、仙台である程度の降車があったものの、隣の席は空かなかったのでちょっと窮屈。真ん中のひじ掛けは使わずに、反対側に寄ってほしいとか。

一ノ関到着は12時38分、大船渡線気仙沼行きは8分の乗り換え。接続がいいのは歓迎すべきことだけど、今日に限っては致命的としか言いようがない笑

「ドラゴンレール」という曲がりくねった線形が特徴の大船渡線だけど、途中の柴宿までは意外と開けてるなぁという印象。そこから先は、谷も狭まりローカル線らしくなる。昼食場所を検索するも成果の上がらないまま、14時10分に気仙沼到着。

ここからは震災被害から鉄路の復旧を諦め、BRTの運行に切り替えた区間。昼食抜きを覚悟した矢先、改札脇で盛んにお弁当の宣伝をしているスタッフを見かけ言われるがままにNewDaysに駆け込む笑

「幻の駅弁」と呼ばれる「黄金龍のハモニカ飯」(780円)を無事購入。これ、本来は第三土曜日のみ販売のものの、幸運にも特別販売の日にたまたま当たったらしい。

大きな不安が払しょくされたところで、14時20分発のBRT盛行きに乗車。駅のホームから発着する以外は普通のバスと特に違うところもなく、一般道を走行する区間もけっこう長いというか、殆どじゃないのかな。

14時50分着の「奇跡の一本松」で途中下車。あの津波に流されなかった「高田の松原」の松の木を、1億5千万円かけて保存したことでだいぶ話題になったところ。

バス停の付近には「道の駅高田松原」や「東日本大震災津波伝承館」と言った施設が整備されていて、海の方に向かうと巨大な堤防が壁のようにそびえている。

海岸では松原の再生事業が行われていて、津波が押し寄せたはずの入江はあの日の出来事が嘘のように大人しい。

しかし振り向いてみると、かつて市街のあった低地部はほぼ完全な更地となっていて、被害のあった建物が「津波遺構」としてぽつりぽつりと残されている。ここにも人の生活が、あったはずなんだけど…。

堤防沿いに南へ、「奇跡の一歩松」まで数分程度。風光明媚な松原だったこの海岸に、残ったものはこの松一本だけだった。復興のシンボルとして延命が試みられたけれど、塩水の影響で最後には枯れ果て、その後鋼鉄の芯を入れモニュメント化された。

松の背後に見える朽ちた建物は道の駅の旧施設で、やはり「津波遺構」として保存されているもの。

かつてここにあった「高田松原」は、西暦1600年代に地元の豪商を中心に植栽されたのが始まりで、松の木は最終的に7万本を数えるまでになったとのこと。それが一瞬にして、砂浜もろとも消滅してしまった。

意外と時間が経過していたため急いでバス停へ。15時40分発の陸前高田行きに乗って、終点で6分後の盛行きに乗り換える。高田の市街地は高台に移転したものの、そもそもの人口減少もあり、今後もゆるやかに縮小していくんだろう。

新幹線から「お付き合い状態」だった観光客グループも大船渡で降り、盛で下車した頃には旅人は自分一人になっていた。BRTは16時37分着予定から道路事情で5分程度遅延、これ、バスが遅れた場合に列車は接続を待ってくれるのだろか?

16時49分の三陸鉄道釜石行きに無事乗車。ボックス席を占領できたので(その後一人乗ってきたけど)、ようやく「黄金龍のハモニカ飯」で遅めの昼食を取る。

ハモニカ」とは何かというとカジキマグロの背びれの付け根の部分で、珍しい気仙沼の郷土食とのこと。それがご飯の上に結構なボリュームで乗っている。第一印象は牛肉の大和煮(よりはパサパサしているが)みたいなイメージかなぁ。

1時間ほどの乗車で、すっかり夕闇に包まれた釜石到着は17時36分。久しぶりに訪れたこの地を、今日の終着点にする。

とりあえず釜石は、地図なしでも歩ける程度には訪れている。まずは中心市街地、大町の「ホテルサンルート釜石」にチェックイン。荷物だけ置いてすぐ外出すると、かつて空き地だらけだった町はすっかり再生を遂げているよう。

被災前と仮設店舗の時代にそれぞれ訪れ、新店舗で復活を果たした「竹寿司」が今日のハイライトのはずだったけど、金曜日ともあってあえなく満席で撤退。他の飲食店も目ぼしいところは一杯のようで、街に人が戻ってきたことを実感する。

結局、イオンで地酒とつまみを調達し、夕食はホテルで。まぁ実際、お昼遅かったからあまりお腹空いてなかったんだけど。22時からは宿泊者向けに釜石ラーメンのサービスもあって、結果それなりにいろいろ食べた笑

明日は朝早いので(当社比)、24時ごろには就寝。最近平日は極度の寝不足だから、布団に入って以降の記憶が全くない…。


タイムスケジュール(1日目)
10:44~12:38 東京→一ノ関「はやぶさ19号」
12:46~14:10 一ノ関→気仙沼大船渡線
14:20~14:50 気仙沼→奇跡の一本松(大船渡線BRT)
15:40~15:46 奇跡の一本松→陸前高田大船渡線BRT)
15:52~16:37 陸前高田→盛(大船渡線BRT)
16:49~17:36 盛→釜石(三陸鉄道
17:50 チェックイン「ホテルサンルート釜石」


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