島根 ゆったり、やくもの旅(2017/9/20~23)その4

3日目 松江→津和野(1/2)

7時ごろ起床。のんびり支度しているうちに、朝食の時間を逃すという大失態!(笑 仕方なく9時半過ぎにチェックアウト、とりあえず松江駅に向かう。

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駅ナカのスタバに入って、シナモンロールとゆずシトラスティーという、自分的には最強の組み合わせの朝食。シナモンロールは以前から好きだったけれど、ゆずシトラスにハマったのは、アニメ「citrus」藍原柚子役の声優、竹達彩奈さんのツイートから(狭

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荷物をロッカーに預け、売店でお土産を一通り眺めてから、いざ曇天の松江の街へ。

江戸期の城下町である松江には、当時の街並みに由来した興味深い町名が残る。寺の集められた「寺町」を過ぎると、大橋川に突き当たったそこは八軒の旅籠や茶店がひしめいたという「八軒屋町」。松江大橋を望むこのあたりは、かつて松江の水運の要だったという。

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大橋川を渡って京橋川までの間の東西に長い一角には、茶屋に由来する「茶町」という地名が残る。ここの商店街を「京店」と言うのは、京都から輿入れしてきた城主の奥方のために、京都のような街並みを造ったことに由来するんだとか。

そんな京店の入り口で、小鳥たちに混ざるこぴよ。地に足がついてない(笑

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京橋川を渡るといよいよ、上級家臣が住んでいたという「殿町」「母衣町」と言った地名が現れ、松江城が近いことを教えてくれる。辿り着いた先は、広々としたお堀に高い石垣、そして城の脇に県庁が建っているのは、地方の城下町にはよくある光景だ。

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右手の空を見上げてみると、緑の木々の間に天守が浮かんでいた。

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松江城は山陰地方では唯一、江戸時代の天守が現存している。ただ、天守以外の建物は明治初期にすべて撤去され、跡地利用されているところも多い。そのうち二の丸には、函館を髣髴とさせる擬洋風建築の迎賓館「興雲閣」が、1903年に建設されている。

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4年前の来訪までは「松江郷土館」という展示施設だったが、2015年にその機能を「松江歴史館」に移し、現在では一般も利用できる貸しホールとして運用されているよう。内部は修復工事も行われ、往時の優雅な雰囲気を取り戻している。

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1階の「亀田山喫茶室」に興味そそられるも、また楽しみは次回に取っておこう。

それにしても…。興雲閣の隣には1899年に遷座してきた松江神社があるのだが、その並びはもうミスマッチどころではなくて「乱開発」を思わせるレベル(笑 わずか4年の差なんだけど、この時代のセンスなんだろうなぁと思い妙に恥ずかしかった。

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本丸まで上ると視界が開け、その中央奥に天守が鎮座している。

松江城の築城は江戸幕府成立直後の1611年、そのあと1743年に大改修が完了し、概ね現在の姿になったという。天守の内部は「本物」の重厚感があり見どころも多いけど、過去2回入ったから今日はいいかな…。中学生の目を気にしながら、こひつじ写真だけパチリ。

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比高30mほどの天守からの見晴らしは良くて、温泉街越しに宍道湖を望むことができる。開放的な望楼には、今日も観光客の姿がちらほらと。

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本丸を縦断し、城山を越えて北側に降りるのが、すっかり定番のお散歩コースになった。北側もお堀と武家屋敷の城下町ではあるものの、中心市街地の反対側で山に挟まれた谷地形となっていることから、南側と比べるとひっそりとしてだいぶ雰囲気は違う。

ここの町名は「奥谷町」、まさにそんな感じ。

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そんなお堀端に建つ、小泉八雲旧居へ(入場料300円)。松江の街の中でも、ここがいちばんお気にのスポットかもしれない。八雲がこの屋敷で過ごした期間は半年にも満たないけど、八雲の中の「日本」が凝縮されているように思える、その感じが好き。

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書斎の真ん中に座ると、窓に切り取られた庭が三方に見え、そこを涼しげな風が通り抜けていく。八雲もこうやって、時の流れを楽しんでいたんじゃないかって、思うんだよね。

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お堀の土手には曼珠沙華や猫じゃらしがそよぎ、この街に秋の訪れを告げている。

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前回駆け足に終わった「松江歴史館」をゆっくり見るつもりが、時計を見るともうその余裕はない感じ。結局歴史館は諦め、近所の「島根ふるさと館」でお土産を購入。そして松江駅へ、若干の急ぎ足で向かう。

この旅2往復めの大橋川。大好きな町、松江。絶対また来るから!

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松江駅到着は、列車の発車時刻の20分ほど前。追加のお土産を買ってロッカーから荷物を出したあと、一文字家の売店で駅弁と、コンビニで飲み物を購入。時間を持て余したら早目に移動しようと思ってたけど、全然そんな心配いらなかったわ(笑

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片道切符も最後の出番。15時3分発の特急「スーパーおき5号」で、山陰の小京都、津和野を目指す。

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