高千穂 神秘の国へ(2019/9/27~30)その6
3日目 高千穂→熊本(3/3)
いい加減この旅も、畳む段取りに入らないと。
高千穂神社で御朱印だけもらっていた、槵触(くしふる)神社を目指す。それにしても、ナビと神社っていうのはひどく相性が悪いもので、山頂を指すばかりで参道がわからず、今日も山を一周半してしまった。
五ヶ瀬川の渓谷沿いに広がる、高千穂郊外の集落。平地の少ないこの地域で、人々は斜面に棚田を作り生活をしてきた。田舎暮らしは正直全くわからないけれど、こんな風景を毎日見て暮らしていたら、きっと心の中も変わるんだろうな。
って、地方に来るたび言ってる気はする。
お昼時は大きく過ぎたけれど、ここまで来た思い出に「道の駅高千穂」に立ち寄ってみる。なんでモアイが…と思ったけれど、「ひむか神話街道」に隣接する施設だけに、神話にまつわるモニュメントとして設置したもので、決してモアイではないらしい。
施設内のレストランで高千穂っぽいものを探してみるも、思ったほどこれというメニューはなさそうな。その中から、「高千穂牛丼」(900円)と「高千穂牛コロッケ」(160円)を指名。セルフサービスのお茶は、高千穂産黒仁田茶とアピールされていた。
ほどなく現れた高千穂牛の牛丼。さすがに高い肉なんだろう、こんな野菜が多い牛丼ははじめて見た(笑 牛肉増やして1,500円にしても、旅行者にはいいと思うんだけど。コロッケは揚げたてのサクサクで、肉の味がわかるほどじゃないけどおいしかった。
あと気になるのは、だご汁定食(1,100円)くらいかな。
時刻は15時半。今日中に街に降りないと行程が成り立たないので、次に行くところが高千穂最後のスポットになるだろう。過去2回通過したこの地、滞在したのは初めてだったけど、もっとゆっくり歩きたい神秘的で奥深い街だった。またいつか来よう。
そして最後に選択したのは、車で10分ほど登ったところにある国見ヶ丘。その名前のとおり、神都高千穂大橋をはじめ、今日歩いた山間の町が足元に広がっている。
冬場は雲海の名所となるこの丘だけど、今日も低い雲のおかげで雰囲気は十分。そうしているうちに、次第に低い雲が沸き起こり…沸き起こり…。
そして全てが真っ白になりましたとさ(笑 雲海で有名な国見ヶ丘の標高は、意外にも500mとちょっとぐらい。だいぶ内陸の山の中に来たようだけど、それほど高所というわけではないらしい。この雲によって高千穂の旅も、どうやら幕引きということで。
16時半が近づいたところで、高千穂を撤収。想定より遅くなってしまったので、ナビに導かれるまま最短経路で熊本駅を目指す。雨と夜闇に視界を遮られ、さらにはガソリンスタンドの店仕舞いの時間とも重なって、市街地に着いてから右往左往…。
ようやく19時過ぎに車を返し、市電で熊本中心部の繁華街、辛島町へ。「六花の湯 ドーミーイン熊本」のチェックインは20時前。公共交通機関での移動は、やっぱ楽。
ホテルの部屋に入るなり速攻で検索して(笑、良さげなラーメン屋さんに目星をつけすぐに外へ。7年前は無計画に歩き回ったこのアーケード、くまもんがぶら下がってるのはその時の記憶のとおりだなぁ。
そんなアーケードの端っこにある、熊本ラーメン専門店の「伝」へ。旅先ではいちばん高いものを食べるという信念(笑)に従い、全乗せの「伝DX」大盛(1,170円)の食券を求める。清潔な店内と、いわゆる「ラーメン屋」ぽくないスマートな接客も好印象。
博多より濃いという熊本ラーメンだけど、見た目からさっぱりしていて食べやすいかも。全国展開してるグループのお店のようで、あえてクセを抑えているのかもしれない。そして、大量のチャーシューが最後に残る、いつものペース配分ミス…。
ホテルに戻ってから、ドーミーイン名物「夜鳴きそば」はさすがに手が出なかった(笑 軽く部屋飲みをして、それから大混雑の温泉へ。部屋の窓からは、路面電車が分岐を渡る「ガチャン」という音が響いてくる。案外騒々しいものなんだなぁ。
就寝は24時過ぎ。さぁ、明日の今頃は東京だ。
タイムスケジュール(3日目)
8:00~8:30 朝食
9:40~9:50 宿泊先→高千穂神社
10:30~10:50 高千穂神社→高千穂峡
11:20~11:40 高千穂峡→高千穂神社
11:45~11:55 高千穂神社→宿泊先
12:00~12:10 宿泊先→天岩戸神社
13:35~14:15 天岩戸神社→槵触神社
14:30~14:55 槵触神社→道の駅高千穂
15:00~15:30 昼食
15:40~15:50 道の駅高千穂→国見ヶ丘
16:20~19:15 国見ヶ丘→熊本駅
19:35~19:45 熊本駅前→辛島町(熊本市電)
19:55 チェックイン「ドーミーイン熊本」
20:15~20:40夕食「伝」
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