三浦海岸 河津桜と海とまぐろ丼(2015/2/28)

青空の広がる休日は、ちょっと花でも見に行こうか。

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品川駅到着は12時前。京急のホームページで見つけた「みさきまぐろきっぷ」は、電車とバスとまぐろ料理に、観光施設の入場券までパッケージされた企画乗車券。あまり損得考えず、何かおもしろそうだと思って買ってしまったんだけど…(笑

ちょうど来た快特に飛び乗って、赤い電車に揺られること60分ほど。横浜を出ると電車はいくつものトンネルを潜り抜け、津久井浜を過ぎると左手車窓にはちらほらと海が覗く。

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終点ひとつ手前の三浦海岸で下車。座席をさっと埋めるくらいいた乗客のほとんどは、この駅で電車を後にする。初めて降りる駅の風景っていうのは、いつも心ときめくもの。

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「みさきまぐろきっぷ」の横断幕が出た駅構内は、臨時の「手動」改札まで出てたいへんな賑わい。小さな駅前広場には神津桜が咲き乱れ、テント村が地元品を販売するなど多くの人々がここで花見とばかり滞留している。

駅名標は、3月15日まで期間限定の桜デザイン。この写真一枚でも、人波の頭越しに大変な思いだった…(笑

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混み合った駅前から逃げ出すように、「桜まつり」開催中の小松ヶ池公園へ向かう。線路沿いを歩いて1kmほど、道中には河津桜と菜の花が植えられ花街道を演出する。しかしこの道もやはりと言うか、どこの通勤ラッシュだと言いたくなるような人波が(笑

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S字カーブの正面が小松ヶ池公園。公園は京急の線路を挟んで南北に分かれ、北側が小松ヶ池で、南側は規模は大きくないが斜面いっぱいに河津桜が植えられている。

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園内はまさに満開…と思いきや、斜面の中腹あたりはまだ蕾だったりとか、全体的には3~4分咲きと言ったところ。満開の駅前に比べ公園の桜は時期が遅いとのことで、まだまだお花見は楽しめそうだ。

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今日は曇りの予報だったけど、すっかりいい方に外れたみたい。

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桜にたわむれるこひつじ。スマホだとちょっと発色が違うね。

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公園の西側にかかる橋で京急線を渡り、遊歩道を歩いて小松ヶ池へ。見た目すごく人工的な池ではあるんだけど、「小松(おまつ)」という働き者の嫁にまつわる悲しい物語が伝わっているということで、自然の沼地としてある程度の歴史はあるんだろう。

敷地の一角に河津桜が植えられており、僅かながら出店もあって池畔は芋の子状態に…。

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小松ヶ池公園から京急へのアクセスは三浦海岸が最寄りながら、終点の三崎口へも歩ける距離のよう。帰り道に少し悩んだものの、「みさきまぐろきっぷ」対象の飲食店が三浦海岸駅周辺に偏っているため、来た道を引き返すことにする。

池畔から丘に上がるってみると、そこは典型的な日本の農村風景…。初めて見たときは驚いたけれど、三浦半島南部の平地は案外こういう土地利用が多いのだ。

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三浦海岸駅へ。線路沿いに限らず、この地域はちょっとした植栽にも河津桜が使われていることが多く、かわいらしいピンク色がそこかしこで街角を彩っている。

時刻は15時。ここを起点として、迷走する飲食店探しが始まる…(笑

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まずパンフレットで目を引いた駅前の「紀川」は、店外までの長蛇の列。県道沿いの「まつばら」も待ち客が溢れ、海岸線に出て「魚敬」も辛うじて店内に人が収まっている状態、そして最後の望みをかけた「伊豆島」は予約により満席とのこと(笑

まぁ、駅を降りたときから察していたことでもあるので、せっかくだから海を見ながらゆっくり駅まで戻ろうか。

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明日は「三浦国際市民マラソン」の開催日ということで、砂浜にはテントが並び、着々と準備が進んでいた。明日に限っては、「みさきまぐろきっぷ」も発売中止になるという。

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結局、駅向かいに並ぶバラック然とした飲食店の中から、ランチメニューを提供中の「居酒屋りるも」を選択。カウンター5席程度、テーブルが2組ぐらいの小ぢんまりとした店内では、お婆さまから高校生くらいのお孫さん?まで、女性ばかりが切り盛りをしている。

清潔な店内と等身大の接客が心地よい、何だかほっとするお店だ。

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まぐろ丼という名のまぐろづけ丼(1,080円)は、見た目からなかなかおいしそう。甘めのたれにつけられたまぐろとご飯のバランスが良く、さっぱりした沢庵もいい味を出している。甘納豆が添えられているのは、ひな祭りを意識したからなのかな?

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「みさきまぐろきっぷ」3券片のうち「食事券」は使えず仕舞い、「施設利用券」も対象が三崎港付近に集中しており時間的に使えずと、元を取る取らないの次元にすら達せず…(笑 せめて帰りは、三崎口まで乗り越して始発で座って帰ることにしようかね。

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首都圏の私鉄では珍しいクロスシートに座って、窓外の景色を眺めているうちに深い眠りへと落ちていく…。品川到着は18時前。このあとの予定がなかったら、河津桜のライトアップまで見て帰ったかもしれないけど。

一旦帰宅してから、夜は別件で栃木へと。今週末はかなりのハードスケジュールなのだ。