西武沿線完歩の旅(2007/9/2~12/16)その19(終)

2007/12/16 小竹向原→練馬 2.6km(歩行距離3.1km)

寒い、とにかく寒い(笑 東京はこの冬いちばんの冷え込み。そのうえ北風が強く、池袋をスタートした9月の残暑が嘘のよう。

13時23分 練馬区桜台一丁目

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小竹向原に向かう途中、新桜台で途中下車。この駅は1983年に西武有楽町線の暫定終着駅として開業したが、その「暫定」は練馬開業まで11年間も続いた。

13時23分 練馬区桜台一丁目

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なんとも汚い路線案内だけど、地下鉄の拡張が進んでいた時代にはよく見かけた光景。

13時40分 練馬区小竹町二丁目

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小竹向原で下車。開業24年間でくたびれた感じがしたこの駅も、翌年の副都心線開業に向けホームドア設置などリニューアル工事が進行中だった。出入り口は1~4番まであり、それぞれレンガ風の意匠が施されている。

13時43分 練馬区小竹町二丁目

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地下鉄の上部を走る要町通りは手厚い環境対策が施されており、板橋区立向原小と練馬区立小竹小の校庭下をトンネルで抜けるほか、グリーンベルトとして整備されている。しかし環七通り以西の道路整備は遅々として進まず、地下鉄が先に開業する珍しいケースとなっている。

西武有楽町線はこの駅でメトロ線と分かれ、左カーブで要町通りから環七の地下へと進路を変えている。

13時53分 練馬区小竹町二丁目

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交差点近くに残る鉄道建設の痕跡。交差点の南東角をショートカットする細長い草むらに、左手の新しいマンションは最近まで駐車場だった。このあたりは地下構造物の気配が地上からでも感じられるところで、この手前方は環七まで駐車場が続いている。

13時56分 練馬区小竹町二丁目

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交差点から桜台方向に下ると、すぐ左手にレンガ風の小竹換気所が現れる。この構造物とその奥のパーキングのあたりから、線路は環七の地下に潜り込んでくる。

14時2分 練馬区羽沢一丁目

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しばらく歩くと路上に現れるのが、新桜台駅の4番出入口。何とも貧弱な見た目で、この駅の出入口で唯一レンガ風の装飾がなされていない。

14時4分 練馬区羽沢一丁目

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環七を挟んで向かい側にある、こちらは全体レンガ風の3番出入口。狭い歩道の中で建設コストの縮減を図った結果として、小竹向原方の2つの出入口は異様に狭い。

14時5分 練馬区栄町

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江古田方面へのアクセスとして、最近よく利用するようになった2番出入口(笑

14時8分 練馬区桜台一丁目

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その向かい側に立つ1番出入口。練馬方の2つの出入口は路外にスペースを確保しており、規模もメトロと比べ遜色はない。しかし計4つの出入口に対し、改札口が一つしかないところがいかにも西武らしいのだ。

14時9分 練馬区桜台一丁目

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環七が奥から写真右手方向にカーブを切るこの地点で、線路は左手方向へカーブし分かれていく。トンネルの上部は駐車場となっており、そこを抜けるとこんどは住宅地の下を桜台方面へ斜めに突っ切っていく。

しばらくは線路と関係なく住宅地を歩くことになるが、桜台駅の池袋方で地下の線形は再び駐車場という形で地上へと姿を現してくる。

14時16分 練馬区桜台一丁目

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地下線は池袋線直下に潜り込み、このあたりから西武有楽町線の地下躯体と池袋線の高架橋は一体構造となって練馬を目指す。桜台北口駅前には、殺風景な広場にサンタとトナカイのオブジェが所在無げに座り、季節感を必死にアピールしていた。

ここからは3か月前と同様、高架北側の側道を西へ向かって歩いていく。

14時20分 練馬区桜台四丁目

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上下線に分かれた池袋線の高架橋の間を、地下から高架へと一気に駆け上がっていく。側道は練馬駅近くで途切れるため、古びた商店街を回り込んで練馬駅北口に出る。このあたり、古い建物が多く残っているところを見ると、いずれ都市計画で一掃されるのだろう。

14時24分 練馬区練馬一丁目

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たくさんの種類のお好み焼と、愛想のいい店員さんが魅力の「一屋」。練馬春日町に住んでいたときはよく通ったものだけど、この前久しぶりに見てみたらなくなっていた。でもこうやって、写真にも残せず過ぎて行く風景のほうが圧倒的に多いのだ。

14時25分 練馬区練馬一丁目

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練馬駅北口。あんまりにも寒かったので、駅ナカのモスへ駆け込んだ(笑 昔は豊島園行きが分岐するだけの、準急も停まらないローカル駅だったのにね。

14時50分 練馬区練馬一丁目

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豊島園行きの電車に乗って、この後ユナイテッドシネマで「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観賞。希望溢れる日本の青春時代だけど、一方で公害や交通戦争など、いつの時代もいいことと悪いことの両面があるんだよ。

179.8kmに及んだ「完歩の旅」も、何十年後かに「2007年」を思い出す記録でありたいなぁ。


この旅の記録