横瀬の里と曇天に咲く芝桜(2016/4/24)その2(終)
のんびりとした見晴らしの丘を下りると、駐車場待ちの車と人の列で空気が一変するのは例年のこと。ただ今年は連休前だからかこんな天気だからか、思ったほどの混雑ではない。
緑の木々に覆われたアプローチを上っていくと、その先には毎年出迎えてくれる鯉のぼりと羊たち…のはずなんだけど…。今日は寒くてとても出てこれないようだ(笑
この地にはかつて埼玉県種畜場秩父分場があったとのことで、それゆえの「羊」山らしい。
シーズンだけ開設されるゲートで300円を支払い、入園券とポストカードを受け取り芝桜の丘へ。次第に明るさを失っていく空だけど、一方の芝桜は今が満開。武甲山を背景に、大地のパレットが広がっている。
芝桜は9種が植えられているといい、見る角度で風景は全くその印象を変える。半紙にピンクで筆を入れたような花は、「多摩の流れ」。
濃いピンクは「マックダニエルクッション」。
真っ白な花は「リットルドット」。
薄いピンクの「オータムローズ」に…。
スミレ色の「オーキントンブルー」。
こひつじは花の上じゃなくて、杭の上に座っています。
時刻は16時過ぎながら空は夕暮れのように暗く、風は落ち着いたものの気温は本格的に下がってきた。名残惜しいけど、ここいらが潮時かな…。
ゲートの脇では、シーズン限定の「秩父路の特産市」が開かれていた。山菜、鮎の塩焼き、秩父そば、銘菓…。数ある中から、揚げたての「みそポテト」(200円)を購入。ジャガイモの天ぷらに、甘めの味噌だれが絡めてある。
中はほっくり、外はかりっと。これがどうして、想像よりもずっとおいしい。
ベンチに座って食べていたらお腹は温まって、体の表面はすっかり冷え切って…(笑
丘を下りて、西武秩父駅へと向かう。いつもと同じ道ではつまらないので、秩父市役所の方へ少しだけ遠回り。市役所は本庁舎の新築工事中で、仮囲いの中キリンが空へと首をもたげていた。田舎とは言い切れないし、かと言って都会ではない。秩父とはそんなところ。
17時ごろ駅に着くと、まずは朝予約していた特急券を受け取る。この時点で17時台の特急は満席ながら、それ以降は余裕がある様子。
仲見世通りは全体の三分の二程度が工事のため撤去されており、改札横にあったお食事処は、カウンターのみ12席で移転しつつ細々と営業を続けていた。店外には数名の待ち客もおり、これは連休はたいへんなことになるだろうなと…。
わらじカツ丼(900円)。味噌ダレで味付けされた薄切りのカツは、片方を蓋に乗せて食べるのが作法とか。でもこの店、蓋がないんだよねぇ…(笑
売店でお土産を買ってから、18時25分発の「ちちぶ44号」で帰宅。所沢まで1時間ほどの道のりは、「秩父さんぽ旅」と言うにはちょうど良い。
買ってきたお土産はこんな。定番の秩父プリンはブルーベリー、柚子、苺の「ポテくまセット(3種)」(900円)。それに「ポテくまくんのおてて」(250円)は、焼き菓子による見事な肉球だけど、「ポテくまくん」のイラスト見ると全然違うんだよね(笑
そう言えば、今年は「ポテくまくん」関連の商品が多く目についたな。「あの花」を手放すつもりはさらさらないだろうけど、さすがに新商品は厳しいもんねぇ。
この旅の記録
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