名古屋発 しなのの旅(2016/5/14~15)その4

2日目 長野→東京(1/2)

7時起床。北陸新幹線はくたか」が駆ける窓外の風景、今日も気温は上がりそうだ。

イメージ 1

8時半ごろ、12階のレストラン「あさま」へ。和食バイキングなので控えめになるだろうと踏んでいたのが結局、この様だ(笑 料理は家庭的なものが多いかな、洋食のハンバーグはなかなかないメニュー。ごはんについては、長野県木島産のこだわりあり。

イメージ 2

チェックアウトの11時ぎりぎりまで粘って、長野の街へ。駅のロッカーに荷物を預けて、新装なった駅ビルの庇の下から眺めた風景。すでに陽射しは、真夏の光線

イメージ 3

善光寺の表参道を、ひたすらに15分ほど上っていく。ここももう10数年以上は来てないけれど、歩道や沿道の建築は小奇麗に整備されて、おしゃれな店もだいぶ増えたと思う。

そんな車道が突き当たると、そこで善光寺の仁王門が迎えてくれる。

イメージ 4

仁王門の手前から始まる石畳は約300年の歴史があるとされ、山門までの枚数は7777枚と伝えられている。仲見世には土産物などの店がたくさん並び、内外問わず観光客で賑わっていた。その中でも気になる「善光寺おやき」、帰りに楽しみにしておこう。

その奥の山門は、1750年建立の重要文化財。平成の大規模修復を経て、40年間中止されていた内部の公開を再開したばかり。注意して見ていると、2階から観光客がちらっちらっと顔を覗かせて面白い。別料金500円ながら、入ってみる価値はありそうな。

イメージ 5

山門は入るとすぐに急な階段となっており、2階に上がると薄暗い中、四国八十八ヶ所の分身仏像などが壁沿いにぐるっと並んでいる。内部は撮影禁止ながら、外部の撮影は近年になって解禁されたそう。

まぁ大した眺めではないんだけど、珍しい眺めではある。

イメージ 6

現地では気づかなかったけど、内部には江戸時代の参詣者による落書きが残されているそう。落書きってたびたび問題になるけれど、年月が経てばそれ自体が文化財になるんだねぇ。

山門をくぐりお清めをして、本堂へ。境内の人出は少なくはないんだけど、青空補正もあって伸びやかな雰囲気。

イメージ 7

再び500円を支払い、入場。中では11時と正午に行われる「日中法要」の真っ最中で、しばし正座してお経を拝聴する。以下、写真がなくブログ向けじゃないため箇条書きで…(笑

「お戒壇めぐり」:本堂の床下へ階段を下りると、そこは目が慣れることもできない暗闇の世界。壁伝いに手探りで歩き、本尊の真下にあるという「極楽浄土への錠前」に触れることで、御本尊と結縁するというもの。しかし何より印象的なのが、外に出た時の日光の有難さだったりする。

「お数珠頂戴」:法要のため住職が本堂へ往復する際、通り道沿いに目をつむってしゃがんでいると、数珠を頭に触れることで功徳を分けてくれるというもの。「触れる」という言葉はいささか生易しく、勢いよく「ゴツン」とぶつけていただいた気もしたが(笑

「牛に引かれて善光寺信濃の国小県(ちいさがた)の老婆が、干していた布をひっかけて行った牛を追いかけたところ、善光寺に辿り着いたという伝承から。現在の小県郡善光寺から少なくとも50キロは離れていそうで、布一枚で大した健脚ではある。

そんなことで、本堂裏手には森永乳業から贈られた「善子さん」「光子さん」という親子の牛の像がある。

イメージ 8

どこの寺社でもそうなんだけど、脇や裏手に回ると一気に人影が消え、世界に自分だけしかいないような気持ちになれるところが好き。小ぢんまりと日本庭園風に整備された区画では、外国人観光客やこひつじが嬉しそうに写真を撮って撮られて…(笑

イメージ 9

時刻はもう15時半近く。そろそろ帰らないと。


次の記事


この旅の記録