江古田通信（2017/1/21）

北口を出て、浅間神社を右手に坂を下っていく。この谷底付近にはかつて湧水があって、石神井川の支流エンガ堀の、水源のひとつとなっていた。

珈琲林檎は、そんな谷底から左に折れてすぐのところにある。「営業中」の札がかかってはいるものの、一見さんが扉を開けるのには結構な勇気がいる（笑

クラシックが流れる店内には先客1名と、カウンターには腰の曲がった女性の店主が座っていた。カウンター向かいの壁沿いに2人掛けの席が3つ並び、手前と突き当りに4人掛けがあってそれで終わり。そんな小ぢんまりとした、静寂に包まれた空間。

席につくと店主が、やけに丁寧な態度…今の時代ならメイド系なのかも（笑）…でメニューを持ってきてくれる。

ブレンドコーヒー（430円）にピザトースト（540円）、どこにも書いてないけど両方頼むと100円引きになる。挽きたてのコーヒーは滑らかで、カップもアンティークでこだわりがありそう。厚切りパンのピザトーストは、具材は控えめでトースト重視な感じかな。

店内にはドラえもんをはじめキャラクターが並んでいたりとか、たくさんの蔵書が乱雑に積み重ねられていたりとか…。どこかで見たことあったなぁと思ったら、子どものころ訪ねた祖母の家がこんなんだったっけ。沈黙が自然で、慣れるにつれ居心地がいい。

次の予定がなかったら、コーヒーのおかわり（220円）頼んでもう1時間いたかったな。

美容室の後は、市場通りへ出て定点観測。江古田市場跡地の戸建て住宅は、既に借り手がついたのか不動産屋の看板はなく、玄関先には仕上げの掃除用具が置かれていた。商店街とずいぶんシームレスだけど、まさか外構これで終わりじゃあないよねぇ…（笑　

踏切を渡って、大江戸線方面へ。小腹がすいたときいいタイミングで姿を現す、トルコ料理「リサズ」のケバブスタンド。今日はケバブ300円の日だったけど、残念ながら作り置き感と肉少な目感があった（笑

林檎でもらった、次回のコーヒー100円引き券。このデザインもまた、ブランド感があっていいと思う。サンドイッチやケーキもおいしいらしいので、また落ち着きたいときに行こうかな。ていうか、行けるうちに行かないと。

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