道東 台風と秋の旅(2018/9/27~30)その6

3日目 網走→旭川(1/2)

7時ごろ起床。窓から外を眺めると、そこには青空を映した快晴の網走湖

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準備を整えて、8時半前に食堂へ。昨日に続いての朝食バイキングだけど、昨日の勝手丼に続き、今日もご飯にしてみたよ。カレー、鮭、明太子とご飯のお供が揃っていたので。

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ここの売りは何といっても、イクラ取り放題! 定番メニューに個性がひとつでもあれば、旅人はわりと満足して帰っていくものだよ。今となっては、もう少し食べておけばよかったと後悔するばかり(笑

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網走らしく、部屋にはニポポの彫刻が。ここはまた来たい、いつの日か。

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10時チェックアウト。網走湖畔を軽く歩いてから、強烈な日差しのもと駐車場から車を出して。石北本線の踏切を越えて、山の中腹にある博物館「網走監獄」を目指す。本物の網走刑務所は前回訪問したけれど、古い建物はこちらに移築展示されている。

実物と同様に堀に架かる「鏡橋」は、大正年間のものをこちらは再現したもの。

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ゲートの向こうには、本物そっくりに再現された正門が見える。入館料1,080円は安くないんだけど、その思いは歩を進めるにつれて軽く吹き飛ばされた(笑

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館内は広々とした敷地の中に、沢山の建築が十分に手入れされ建ち並んでいる。色づく並木を少し上ると、奥にあったのは明治45年の建物を移築した庁舎。

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網走刑務所が、北海道開拓の使命も受けこの地に開かれたのは明治23年のこと。昭和48年の改築計画に伴う受け皿として、昭和58年にこの博物館が開設された。

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当時の刑務所の様子を再現するため、建物内外にはリアルな人形が配置されている。これ、昼光下の屋外ならいい感じなんだけど、薄暗い屋内だと普通に怖い (笑 いちばん怖かった休泊所(タコ部屋)は、怖すぎて写真すら撮れなかった(笑

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明治45年に建築された、見張所から5方向に突き出した舎房。廊下の中央に見える長方形の台座は、冬季にストーブを設置するための施設。寒さの厳しい北海道ならではの苦労は、今も昔も変わらずあっただろう。

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その他、囚人労働や刑務所での生活を展示した「歴史館」や、監獄食を提供する食堂があったりして、それもいちいちリアルでいろいろと考えさせられた(笑 予定外に時間を食って、時刻はもう12時半。こんな青空の日なので、日の高いうちに次の行程に進もうか。

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車を出して山を下りると、一旦市街地に出て網走駅を訪問する。ここ網走から札幌アクセスのメインルートとなる石北本線も、高速道路網の整備が進むなど全線に渡り維持困難路線に挙げられている。それでも駅というものは、何とはなしに訪れてしまうところ。

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札幌行きの特急が出た直後とあって、がらんとした待合室の脇に食堂を兼ねた小さな駅弁屋が開かれているのは、地方都市の駅によく見かける風景。カウンターには、鮭、カニ、いくらをちりばめた四角いお弁当の箱が並べられている。

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「いくら数の子弁当」(1,280円)があるか尋ねてみると、5~10分かかると断ったうえで、どこかに「数の子!」と電話をしながら会計する店頭のおばさま(笑 やがてどこかへ出かけると、しばらくして包を手に戻ってくる。そして「お会計」…いやさっきしてたでしょ!

そんな網走駅を後に、湖沼の点在するオホーツク沿岸を北へ、北へ。

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今回の旅の大きな目的地のひとつだった、能取湖のサンゴソウ群生地へは20分ほどの道のり。国道から右に入り少しだけ下ると、その先には一面の赤黒いサンゴソウが待っている…はずだったんだけどなぁ? 少し季節に、乗り遅れたか。

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サンゴソウの見ごろは9月後半と言われるけど、見ごろにちょうど訪れるのはやっぱり難しい。遠目にはいい感じであっても、木道から見下ろすと灰色に変色し、地面が露出しているところも多い。それでも雄大な風景は、やっぱり北海道だけどね。

週末とあってツアーバスが次々と観光客を連れてくるも、みな一同にため息まじり。

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それにしても、露天の駐車場に置いた車の中が灼熱地獄(笑 買ったばかりのお弁当も少し心配なので、ゆっくり広げられるところを早く見つけたい…。

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14時を回って、影も少しずつ伸びてきた。予定していた道東観光はこれでおしまい。いましばらくオホーツク沿いを上ってから、今日は峠を越えて道央、旭川を目指す。


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