東北 記録と記憶の旅(2013/5/2~6)その5(終)

5日目 盛岡→東京

晴れたよ! 最終日にして。

朝ごはん♪ このホテルの朝食は悪くないんだけど、今日は若干残り物的でクロワッサンが一つしかなかったのが不満(笑 まぁ、頼めば出してくれるんだろうけど、がっつくようだから、そこまではしない。

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10時過ぎにチェックアウト。帰りの新幹線までの1時間ちょっとを、ホテルの窓から見えた北上川周辺で過ごすことにする。北上川は駅近くの旭橋から開運橋の間が緑地整備されており、堤防の内外を散策できる。盛岡市のHPで「世界遺産認定」と書いてあってびびったけど、よく見たら「世間遺産」だった(笑

河畔をのんびり歩く。わずかに残った桜が水面に映り、足元にはタンポポイヌノフグリ、遠くに望む岩手山と透き通った水色の空が、パステルカラーの世界なんだよね。初夏の東北は本当にきれいだ。

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緑地の下流端となる開運橋は昭和28年建造のランガー(アーチ)橋で、盛岡の駅と市街地とを結んでいる。昭和初期の作と見紛うような武骨な鋼橋であるが、おそらく後補であろう張出しの歩道と側径間に下りた歩道橋の階段が、景観的には残念だ。

開運橋に纏わるエピソードとして、「二度泣き橋」というのがある。これは、遠く盛岡へ転勤で来た人が、この橋を渡るときに無念さから一度泣き、一方で盛岡を去る時には、離れるのが辛くてもう一度泣くという。今回の旅行でも、この橋は初日に渡っている。そして、最終日の今日も渡った。何となく、わかる話だ。

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帰りの「はやて」が11時45分発のため、25分ぐらい前に盛岡駅へ戻る。が、ここにきて再びお腹の違和感が…(苦笑 結局発車10分前になり、駆け足で「前沢牛めし」のお弁当と、タイミングがあわず食べられなかった「盛岡じゃじゃ麺」(生麺)を購入する。本当はお店で食べたかった。

「はやて352号」に乗車。「はやて」のグリーン車はおしぼりのほか、ドリンクのサービスがあるんだね。飲み物買うことなかったわ(笑 昼間の新幹線に乗ることってあまりないんだけど、切れ間なく街が続く東海道新幹線と違って、田舎の水田地帯を突っ走る東北新幹線の車窓は楽しい。

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仙台からは満席。VAIOノートを広げて日記を書くが、外が明るすぎてトンネルの中じゃないと画面が見えない(笑 車窓に大宮の市街地がひろがってくると、自分の中で時の流れが加速しているように感じるのはいつものこと。14時28分東京着。GW中とあって、いつもの通勤電車が空いているのが救いだ。

15時ごろ帰宅。お腹が優れず食べられなかった「前沢牛めし」は夕食にまわす。これ、遠目にはご飯の上に牛肉が敷き詰められているように見えるんだけど、半分は牛蒡と白滝だった(笑 もちろん、すき焼き風に味付けされた前沢牛はすごくおいしい。さりげなく添えられた辛味噌もいい脇役になっている。

まだまだ、お土産の「いわいずみ短角牛カレー」と「盛岡じゃじゃ麺」を食べるまでは、東北の旅は終わらない(笑

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この旅を通じて、自分は何を得たのだろう? 生きること、死ぬこと、その両方に対する前向きさだろうか。いろんな思いがあって、心が揺さぶられて、消化し切るところまでは行かなかったけど。

ひとつだけ言えるのは、明日からまた東京での生活が始まるということ。とりあえず、頑張ろう。


この旅の記録