清瀬駅北口 変わるものと変わらないものと(2013/8/3)

清瀬駅北口から市役所方面へと延びるけやき通り。この通りは昔から駅前に通じていたものではなく、現在の西友のあたりは長らく小路に赤提灯が張り付く、古びた歓楽街だった。再開発事業によりけやき通りが駅前に達したのは、平成7年の話。

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駅前に道路が通ずる以前の平成元年から、けやき通りの市役所手前あたりまでの区間を「ケヤキロードギャラリー」として整備し、植樹帯に計24基の彫刻作品を設置している。作家の名前を見ても、どれほど名の通った作家陣なのかわからないが…。

最も駅側に設置されているのは、「水滴」というタイトルの彫刻。水滴であることはわかりやすいため、以前からこの彫刻については印象があった。「実の中に虚をかかえ、虚の中に実をふくむ人生『無』の一音である」とのことだが、伝わるのか…。

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二つ目の彫刻「惑星」で完全に「?」になって、その次の「風の標識No.31」に至っては、もはやもう彫刻家の頭の中の作品だなと…。

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今日は志木街道まで、300メートルほどで折り返す。けやき通りはこの先も続き、市役所そして郷土博物館へと続いている。郷土博物館は、清瀬の地域史を様々な角度から掘り下げた展示で見応えのある施設。ここから先はまた今度行ってみよう。

個人的には、清瀬駅北口の魅力はこのロードギャラリーではなく、駅前の再開発エリアを抜けた先に広がる、この広大な畑をはじめとした武蔵野の風景だと思っている。駅周辺はマンションラッシュの清瀬だが、この風景はいつまでも残ってほしい。

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駅周辺は来るたびに変わっている。古びた木造建築に雰囲気があった「青山美容室」は今まさにマンション建築中であり、その隣、ケロロ軍曹の目覚ましを買った「ピカソ」は学習塾に変わっていた。そんな中にも変わらないものがひとつ。

清瀬駅北口脇の「そうすけ」というラーメン店。確か郷土資料館で見た昔の清瀬駅の写真に、この店が写り込んでいて感動を覚えた。目の前に「花月」が出店した今でも、それなりの固定ファンを持って営業しているようだ。

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「そうすけ」で頼むのはいつもこれ。コクのあるスープは洗練された感じではないが、一方で町の「中華そば」とも一線を画す味わいで、飽きがこない。ニンニク投入放題なのも嬉しい。駅前で寄り易いところでもあるので、西武ドームの帰りにでもいかがかな?

清瀬駅は再開発とともにリニューアルされたものの、周囲の駅が続々と新築されていく中で手狭な感じは否めない。アクセスは案外快適で、池袋まで22分、西武球場前までは直通19分。商業施設も駅周辺に集積しており、暮らしやすいところだと思う。

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住んでるとなかなか気付かないんだけど、たまに訪れると「変わるもの」と「変わらないもの」が見えてくるね。駅前広場のコンクリート舗装もひび割ればかりでみっともなかったんだけど、アスコンできれいに打ち替えられ、市の玄関口らしくなっていた。

新築された「清瀬けやきホール」の敷地に、エゴノキの実が生っていた。毒性があって食べられないんだってね。どこまで食い意地張ってるんだか(笑

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