山口・熊本・宮崎 足跡をつなぐ旅(2012/12/28~2013/1/1)その3

3日目 天草

熊本の朝。最悪の豪雨×強風。 でもこの朝食が至福(笑

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10時ごろ出発、辛島町から市電で熊本駅へ。駅前のニッポンレンタカーで車を2日間借りる。今日は天草方面へ向かう予定だけど、豪雨で視界もロクにない状態で、多島美も何もないよなぁ(苦笑 ミュージアム系も年末休みみたいだし。

デザインちっくな熊本駅

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熊本から宇土まで県道を南下し、そこから西へ方角を変え、JR三角線に沿って半島の突端、三角を目指す。それにしても、防風で打ち寄せる波の強烈なこと。とても車を降りてどうこうという気分にはなれないなぁ(苦笑

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天草五橋」の一つめ、天門橋で三角ノ瀬戸を渡ると、そこから先がいわゆる「天草」となる。橋は九州本土から天草を結ぶ唯一のルートとなっており、時々渋滞につかまる。天候とも相まって、なんとも惰性なドライブだ(笑

天草の中心である上島、下島まで、大矢野橋、中の橋、前島橋、松島橋とたて続けに渡る。それぞれ異なった形式で個性を持った五橋ではあるが、近年の橋梁と違いシンプルで風景の邪魔をしないデザインは好感が持てる。

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データの古いカーナビに翻弄されながら、上島にある「道の駅有明リップルランド」へ。海水浴場に隣接しており夏場は賑わうみたいだが、さすがにこの時期にこの天候では…。温泉もあるそうなので、今となってみれば入ってくればよかった(笑

「タコが名物」ということで、大きなタコ焼き10個(笑)と、デコポンソフトを購入。熊本の「デコポン」と「いきなり団子」は、ケロロ軍曹で若干なじみがある(笑 それにしてもこのタコ焼きが昼食になろうとは、この時点では思いもしなかった…。

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道の駅に隣接して、キリシタン資料を展示する「サンタマリア館」もあったが、観光地ナイズされた建物に今回は通過とさせてもらう。移転したばかりということなので、もう少し年季が入ったほうが歴史館らしくなるのでは。

結局は小腹を満たしただけで、再び天草の突端に向け車を走らせる。天草瀬戸大橋を渡り天草市役所のある下島へ。風は相変わらずながら雨は次第に小降りとなり、大江天主堂が見えたころには晴れ間が覗くほどに回復していた。

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大江天主堂は、天草の南端に近い大江町の海岸から少し内陸に入った、「隠れ里」の風情を醸した集落にある。日本の、というか南国の農村の風景の中、少し小高い丘に立つ白亜のロマネスク建築は、取ってつけたような不思議な光景ではある。

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それほど大きい教会ではないが、見下ろす集落の規模を考えれば立派なものだろう。建物にはクリスマスの電飾が施されており風情を損なっている面もあるが、そもそも観光のためでなく地域のための教会なのだ。

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丘の下には「天草ロザリオ館」も控えてはいるが、やはり本日は休業。天気のいい夏場に来れば、どんなに素晴らしいことだろうね(笑 大江天主堂を離れ南へ5kmほど、崎津天主堂は対照的に漁港の中心に立地する。

おそらく国道の旧道だったであろう1車線道路の両側に、軒を連ねる木造家屋や商店は日本中どこにでも見かける漁港そのものだ。その町並みに溶け込みながらも、控えめに主張する灰色の尖塔が印象的だ。

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天主堂の中を見学させてもらう。大江、崎津ともそこまで古い施設ではなく、隠れキリシタンとは直接の関係はないのだけれど、人々の日常に教会が普通に存在していると感じさせるところに、天草という土地の特殊な歴史を見たような気がした。

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崎津から南へ40分ほど走ったところで、天草は南端の牛深港に到着する。ここからフェリーに乗ると同じ道を引き返さずに済むのだが、時計も16時半を回っており相変わらずの暴風に気力も萎えたため、大人しく来た道を戻ることにする。

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天草の交通はやはり橋がボトルネック。何度も渋滞につかまりながら、小雨の舞う天気の下を熊本市街に戻ったのは20時ごろ。明日も車を使うので、今夜は辛島公園下の駐車場に止めておく。

近場のアーケードを彷徨った末、夕食に入ったのが何故か「CoCo壱番屋」(笑 熊本の名物ってなんだろう。ラーメン? くまモン?(違う) ホテルに戻って、早めに温泉へ。すっかり冷えていた体を温める。

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明日は大晦日。晴れるといいなぁ。


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