鹿児島 桜島と食を巡る旅(2014/1/10~13)その4

3日目 桜島大隅(1/2)

7時起床したものの…やっぱり眠いな。8時過ぎにホテルの朝食へ。品揃えのいいドーミーインだけど、ここは洋食メニューは控えめ。一方で「鶏飯(けいはん)」「黒豚しゃぶ」「かるかん」と言った鹿児島メニューが豊富で、つい目移りが…。

お盆の右奥に鶏飯と黒豚しゃぶ、かるかんは左奥でヨーグルトに投入されている。

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9時半ごろ出発。パーキングから車を出して、百貨店「山形屋」のレトロな建物を眺めながら市電の通りをフェリー乗り場へ。このフェリー、24時間運航に加え日中10分間隔のピストン輸送を行っており、「道路の延長」といった感覚で利用できる。

船に車を乗せると係員が素早く輪止めをし、瞬く間に出航。車両甲板から客席に上がると乗客はそれほど多くはなく、大半の客は桜島を眺められる正面の席に集中している。空いた窓際に座り、次第に大きくなる桜島までわずか15分の航海…。

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案内放送に促され車に戻ると、すぐにゲートが開き順番に下船。料金所は桜島側にあり、1,070円を支払って14年ぶりの桜島上陸。前回は足がなくて引き返すしかなかった桜島、今日は車を伴っての上陸だ。

桜島北岳4合目に位置する湯之平展望所へは、南と西からのアクセスが可能。まずは南側のルートを選択。荒々しい山肌を見ながら曲がりくねった道を進む。

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港から展望所まで15分程度。標高373mのここは、一般に立ち入ることができる桜島の最高地点でもある。展望所からは360°の眺望が可能で、霞んでしまってはいるが西側は溶岩原と錦江湾、その先に鹿児島の市街地が望める。

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そして東側は桜島北岳、中岳、南岳もこの近さで…。

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ひっそりとしていた展望所だが、周遊バスが到着するとともに賑やかになってきた。展望所下の売店をちょっと覗いて撤収、帰りは西側のルートで山を下りる。展望所より坂の途中の方が、市街はきれいに見えたりする。

桜島港に程近い、「溶岩なぎさ遊歩道」へ。大正噴火で流出した真っ黒な溶岩の上に、木製の遊歩道が続いている。大正噴火は今日からちょうど100年前の1914年1月12日。ここは溶岩と海との、最後の激戦地…。

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100年の時を経て、ススキやマツなど植生は少しずつ回復している。市街地を遠望すると、正面には辛うじて中央駅の観覧車も…。

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遊歩道は3kmほどあるので途中で引き返し、遊歩道入口付近にある足湯を体験。「日本最大級」が災いしてか、下流側はお湯の汚れが気になるけど…。錦江湾桜島を望む広々とした風景の中、お弁当でも食べたらさぞおいしいことだろう。

この写真、間違ってもこひつじをお湯にちゃぷんさせないよう気をつけて撮った(笑

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桜島ビジターセンター」には、桜島の噴火の歴史などの展示や、噴煙を上げる昭和火口のライブカメラ地震計など「生きた火山」を体感できる。にしても「桜島大根ちゃん」「小みかんちゃん」のマスコットは一昔前の自分なら買っていた(笑

「道の駅桜島」へは、国道224号「溶岩道路」を2kmほど。物産直売所とレストランがとても充実していて、昼食の場所を決めていなければ間違いなくここに入っていた。店頭には桜島大根…これは買ってもお土産にはできないなぁ(笑

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この時点で12時半近く…。昼食予定の鹿屋までまだ40kmほどあるため、先を急ぐことにする。駆け足で溶岩道路を抜け、大正噴火で地続きとなった大隅半島へ。少しずつバイパスが整備されつつある国道を、錦江湾沿いに南下する。

13時半ごろ鹿屋到着。少し内陸に入った市街地は、思いのほか活気があった。今日は成人式なのだろう、晴れ着姿の新成人も多く見かける。

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中心市街地の一角にあるとんかつ屋、「竹亭」本店へ。店内に入ると厨房を囲んでカウンター席があり、その周囲にお座敷、さらに2階もあるというその巨大さに驚く。目の前には厚切りのロース肉が積まれている…。

上とんかつ定食(1,000円)を注文。分厚いとんかつに、山盛りのキャベツと甘い白味噌の味噌汁がつく。若干不慣れな様子を見てか、店員さんが「ご飯おかわりできますよ」と教えてくれる。鹿児島の店は、こういう声掛けが多い気がする。

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赤身のロース肉はやわらかく、衣とのバランスもいい。キャベツは太目の千切りで存在感があって、これは計画的に食べないと持て余すかも(笑 ごはんは茶碗が小さいので、おかわりできることはどこかに書いておいたほうがいいだろう。

ランチタイムは14時までということで、お店を出たころには準備中に変わっていた。

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