長崎・福岡 ゆとりの旅(2014/9/20~23)その3

2日目 長崎(2/2)

雨は降ったり止んだりの状況。傘を持っていなかったので一旦駅に戻るも、晴れたから出かけてみるといきなり本降りになったりして。さんざ翻弄されながら、雨が上がってきた14時半ごろ、結局「DEJIMA博」の会場に戻る。

地方だと思って甘く見てたけど(失礼、各ブース前はものすごい人だかりに行列で、目玉商品は売り切れてたりと結構な賑わいよう。ステージパフォーマンスは「私立恵比寿中学」…。

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最終的には、比較的人の少ない会場入り口付近まで戻って「五島うどん」の列に並ぶことに。「日本三大うどん」のキャッチにも惹かれたんだけど、調べると「讃岐」「稲庭」ときて3番めはいろいろと議論があるらしい。

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一応、大盛りでこんな感じ。麺はやや細、丸めで、つゆは飛び魚の香りが効いた魚介出汁。昨日食べた中華街のちゃんぽんと通ずるものがあるかも。素朴な、郷土料理という感じだね。

曇天ながら雨も上がったため、出島から電車に乗ってグラバー園方面へ。終点手前の天主堂下で降りると正面だけど、終点の石橋から「スカイロード経由」で行けるとあったので乗り通してみる。その「グラバースカイロード」は、電車通りからちょっと裏に入ったところにあった。

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簡単な遊歩道的なものかと思っていたら、実は斜行及び垂直エレベータからなる、坂上への豪華なアプローチルート…。2004年完成というけど、不況の時代によくこんなもの作れたな(笑 観光にはいまいち浸透していない感じがするけど。

2つのエレベータの間の広場からは長崎市街が一望でき、ベンチにはこひつじにも動じないネコの姿。

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エレベーターを上り切って、南山手の斜面に広がるグラバー園にはその頂点にあたる第2ゲートからの入場となる。ここから坂を下りながらの見学は楽でいいけど、実は正面口から入っても園内の「動く歩道」が利用できるという、何とも手厚い施設だ。

そもそもは重要文化財となっている3つの洋館の敷地に、長崎市が市内の歴史的建造物を移築したもので、観光施設「グラバー園」としての開業は1974年のこと。

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「公園」のためほぼ後補のものではあろうが、園内は緑や花に溢れ、どこからでも長崎港を見下ろす風景は本当に青空だったらと思う。しかし造船所を見下ろす立地が災いして、戦中の機密保持のため三菱重工に買収されたという歴史を持つ。

園の中心をなすグラバー邸は、1863年に建築された日本最古の木造洋風建築という。円弧状に張り出した屋根など園内の建築の中でもひときわ目を引くが、多くは後に改築を繰り返し拡張したものだそう。

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サンルームから。しっかり、長崎港を借景にして。

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グラバー園を出てすぐ、右手の敷地が大浦天主堂。1865年に建立された木造ゴシック様式の建築で、現存する日本最古のキリスト教建築物と言われる。真っ直ぐに天に立ち上がるそのデザインは、力強く荘厳だ。

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観光客の増加が典礼の進行に支障を来たすようになったため、1975年に向かいにカトリック大浦教会を建設し、信仰と観光の両立を図ったという。長崎を旅していると、1974~75年ぐらいが転換点だったのかなと思うことが多い。まぁ全国的なレジャーブームもあろうけど。

天主堂から電車通りに出る坂道は、長崎市いちばんの観光地らしいお土産もの街になっている。途中、長崎本店の「岩崎本舗」で「長崎角煮まんじゅう」を買い食い…。ちなみにここに、傘を忘れてきた。

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一旦ホテルに帰って、ちょっと休んでから18時半過ぎに再度出発。昼間と同じく石橋電停から「スカイロード」を経由して、グラバー園レベルへと高度を上げる。スカイロードは23時半まで動いているので、夜景見物には好適だ。

ここからでも十分に夜景は拝めるけど、「鍋冠山展望台400m」の標識に従いさらに上へと急坂の車道を上る。

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しかし急坂も半分ほど行くと、そこからは「この道には照明はありません」と注書きのある丸太の階段に取って変わる…。携帯で足元を照らしつつ、漆黒の森の中を慎重に行く。グラバー園から10分ぐらいだけど、ずっと遠かったような気がしたわ…(笑

展望台にはたぶん車だろう、3組ほどの先客がいた。展望台からの眺めは広く、長崎市街から、細長い長崎港の先端まで見渡すことができる。

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女神大橋と、オーシャンビューなマンション群。

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下山も往路と同じルートで。女性の一人歩きは薦められないなぁと思っていたところ、先ほどの急坂の途中で女性のお一人様に「道どうですか?」と声をかけられるこの偶然…。階段使わなくても車道迂回できるから、どうしても行けないわけではないんだけれど。

石橋まで下りるとちょうど電車がやってきたので、西浜町まで乗って20時ごろまた一旦ホテルに戻る。夕食は徒歩1分の「五人百姓」で。カウンター席に案内され、まずは焼酎ロックと、突き出し。

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刺身浜盛りは、その日新鮮なものがおかませで出てくる。

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そして「長崎サラダ」…(笑 何が「長崎」なのかと言うと、野菜盛りの下には、皿うどんが塊のまま埋没しているのだ(笑 これで締めの食事がいらなくなった…じゃなくて、ハーフサイズ欲しかったよなぁ。

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ほかに「雲仙ハム鉄板」と、あと焼酎は3~4杯飲んでお会計は4,000円を超えるぐらい。まぁ普通に居酒屋なんだけど、長崎産品へのこだわりもそこそこあって、一人飲みの入門編としてはよかったと思う。

23時前にホテルに戻って、今日もうだうだしつつ24時ごろ就寝。明日は11時チェックアウトだから、ゆっくり休んで睡眠不足を解消しようかな…。ちょっと体調も、下り坂な感覚があるし。


タイムスケジュール(2日目)
8:00~8:30 朝食
9:00~9:10 宿泊先→上陸クルーズ受付
9:20 長崎港元船桟橋
9:40~10:40 元船桟橋→端島軍艦島
11:25~11:40 端島→高島
11:55~12:50 高島→元船桟橋
14:50 DEJIMA博会場(水辺の森公園)
15:10~15:20 昼食「五島うどん
15:50~16:05 出島→石橋
16:25~17:00 グラバー園
17:05~17:20 大浦天主堂
17:20 岩崎本舗
17:40~17:50 天主堂下→西浜町
18:40~18:50 西浜町→石橋
19:05 鍋冠山展望台
19:35~19:45 石橋→西浜町
20:55~22:30 夕食「五人百姓」
22:40 宿泊先


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