長崎・福岡 ゆとりの旅(2014/9/20~23)その1

1日目 東京→長崎

4時半起きを不安視していたものの、腹痛のためそれより先に目が覚めてしまうというこの巡りあわせ…。結局、お腹が落ち着いて準備を始められたのは5時過ぎだった。

7時前に出発するも、踏切に阻まれ予定の電車に乗り遅れる…。朝の信頼感の欠ける京急は避け、浜松町から東京モノレール区間快速で7時46分羽田空港第2ビル着。東京の空はどんよりだけど、長崎の空はどうだろう。

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出発29分前と自分的には余裕だったものの、追い立てられるように荷物を預け、保安検査場を抜けて搭乗口到着は15分前。結局、満員の乗客の搭乗に時間がかかり、ANA661便は8時15分の予定を15分ほど遅れて出発。

さて、すっかり定番となったプレミアムクラス。雲が厚くけっこう揺れるも、それを抜けてしまえば平穏なフライト。今日の軽食メニューはこんな感じで。

海老煮、イカ墨さつま揚げ、紫蘇巻き味噌、赤ピーマンピクルス、鶏つくね焼き、玉子焼き、大根酢浸し(鷹の爪)、秋刀魚の蒲焼き、ご飯(小梅)/松茸にゅうめん

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長崎便だと食事の時間も余裕があって、ホットコーヒー2杯で酔い覚まし…。お茶菓子が、GWの東北旅行でお土産に買った「いわてまり」なのが面白かった。小雨模様の長崎空港には定刻から20分ほど遅れ、10時半前の到着。いや、14年前の訪問では空港閉鎖で福岡に引き返したから、今回はまだいいほう(笑

空港からバスで、長崎駅まで60分ほど。山の中を走る高速道路が「オランダ坂トンネル」を抜けると、いきなり市街地に飛び出してくるのが面白い。13年前の長崎駅は改良工事で仮駅舎だったけど、すっかりきれいになってかつての姿は記憶に蘇ってもこない。

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お腹の関係で何が起こるかわからないので(汗、荷物をすべてロッカーに預け今日は手ぶらでの行動とする。駅構内の観光案内所で、路面電車の一日乗車券500円を買って出発。

オランダ坂方面には1号系統から築町で5号系統へ乗り換えとなるが、多くの観光地を抱える1号系統が激混みだったため、3号系統から公会堂前で5号系統に乗り換えるルートを選択。これを終点の石橋で降りる。

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最後の2区間は単線のため、電車はあっという間に折り返して行く。川に張り出した形の石橋電停。名前の由来となった石橋はどこにあるんだろう。

オランダ坂入口は、電車通りから入ってすぐ唐突に現れる。山の中腹へ上る急勾配の石畳に、かつて外国人が居留した洋館が窮屈そうに軒を連ねる。「オランダ」の名づけは、当時の日本人が西洋人を「オランダさん」と呼んでいたことによるらしい。

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平地の少ない長崎の姿を、如実に物語るこの風景。こんな絶壁の洋館に住むことになった、オランダ人はどんな気分だっただろう。

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坂を上り切ったところにある「東山手十二番館」は、このエリアの洋館で最も古いものだそう。ロシアやアメリカの領事館として使用された後、活水学院を経て長崎市に寄贈され、2005年には大規模な修復が施されている。

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内部は無料で見学でき、かつての活水学院の模型のほか、宣教師教育に関する資料などが展示されている。中はちょっと涼しく、ひっそりと落ち着いた佇まい。

十二番館を抜けるとオランダ坂は下りとなり、先ほど電車で通過した大浦海岸通りへと落ちていく。

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海岸通りに出て、長崎新地中華街へはそれほど距離もないため徒歩で。中華街は十字路を中心とした4区画で構成され、さほど広くない通り沿いには大規模な料理店が並んでいる。見た感じどこも、メニューには「ちゃんぽん」があるよう。

スマホで検索したのち、評判がよく一人でも入りやすそうな「江山楼」へ。自分の直後にも、女性のおひとりさまが同じようにやって来た。いちばん高いちゃんぽんということで、「特上」1,500円也(税抜)をオーダー。

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「並」「上」と値段は具材によるようで、「特上」は最上段にフカヒレの姿が。麺は細めで色白の丸麺、スープは魚介の濃厚な出汁が効いてる感じかな。けっこう量があるので、途中で胡椒で味を変えたほうがいいかもしれず。

ほかに中華街は「角煮まんじゅう」の出店も多く気になるが、お腹の調子と相談して今日はスルーで…。中華街の四方の入口には四神にちなんだ中華門が建てられており、北門(玄武門)がいちばん大きく賑わいもある。

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今夜は外出する元気もないので、夕食のお弁当調達のためここで一旦長崎駅に戻ることに。長崎の路面電車が比較的古い車両が多いのは、民間企業らしい設備投資の抑制なのかも。今どきの低床車は1時間に1本程度しかやってこない。

駅の売店でお弁当を買ってロッカーに詰め直してから、再度3号系統を公会堂前まで乗って、14年前にも行った眼鏡橋周辺で今日の締めとする。

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眼鏡橋は、1634年に架けられた日本最初の石造アーチ橋。1982年の洪水で損壊したものの、分水路を建設したのち従前の場所に復元架橋された。橋梁を移設して、川幅を広げた鹿児島の手法と正反対の対応が面白い。

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眼鏡橋と周辺の石橋は周遊できるよう「中島川石橋群」として整備されている。ただ地上の周遊路や川の中の歩行空間が連続してないこととか、大工事をしたわりに観光地として少し残念な部分はある。

石橋群を抜けて、西浜町の電停へ。ここから再度1号系統に乗って、大波止電停近くにある明朝の集合場所だけ確認しておく。それから海岸線の道路を歩いて、三たび長崎駅へ。長崎は決して大きな街ではないけれど、海があって、坂があって…。

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アミュプラザ無印良品で明日から着る服を調達しつつ、ロッカーの荷物を回収。すっかり黄昏の駅前から1号系統に乗って、観光通り電停すぐそばの「ホテルフォルツァ長崎」チェックインは18時半ごろ。睡眠不足、腹痛、翌朝早いの3点セットのため、今日はこれにて引き籠ることに…。

夕食は、長崎駅で調達した「長崎街道弁当」を。籠の形をした包みがまず目を引くけど、肝心の中身はこんな。

鰆、角煮、煮物(がんも・蓮根・人参・椎茸・蒟蒻)、蒲鉾、玉子焼き、揚げシュウマイ/そぼろ、錦糸卵、桜でんぶの三色ごはんとべったら漬け

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まぁ幕の内弁当だね。思いのほかおかずに地域色が薄く、食材に印象が残らなかったのが残念なところ。あと、旅行者のためには解説文のひとつもあったほうがいいと思う。

部屋でテレビを見たりののびりしつつ、24時ごろ就寝。なんだか疲れが溜まっててしっかり寝たいんだけど、明朝はツアー参戦だからちゃんと起きなきゃあ。


タイムスケジュール(1日目)
8:30~10:25 羽田空港長崎空港(遅れ)
10:40~11:40 長崎空港長崎駅
12:20~13:10 長崎駅前→石橋
13:15 オランダ坂
13:25~13:35 東山手十二番館
13:55 長崎新地中華街
14:10~14:35 昼食「江山楼」
15:00~15:15 築町→長崎駅
16:00~16:05 長崎駅前→公会堂前
16:10~16:25 中島川石橋群
17:00~17:10 西浜町→大波止
17:35 長崎駅
18:05~18:20 長崎駅前→観光通り
18:30 チェックイン「ホテルフォルツァ長崎」


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