江古田通信(2015/3/21)

17時前というのに、ずいぶん日が延びてきた。

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新桜台と江古田を結ぶ「江古田ゆうゆうロード」。新桜台方の区画はもともと商店は少なかったけど、近頃目立って更地や駐車場が増えてきた。都市計画のある道路だからマンションが建ったりはしないだろうけど、一体この歯抜けはどうなるのかな…。

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シャッターを下ろしても殺風景にならないよう、いろいろと趣向を凝らしている風景は江古田らしい。都市計画があるからこそ古い店が残り、そしていつかは一掃される。

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江古田市場通りへ。1月には解体中だった江古田市場は、すっかり更地に還っていた。個人商店はまだまだ頑張ってはいるけど、やはり風景は一気に寂しくなった。

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電動遊具を置いた鯛焼き屋も、サイケな魚の絵が入ったシャッターも、ずいぶんと見通しがよくなったものだ。更地にありがちな「建築計画のお知らせ」はないけれど、この空き地の大半も古びた店舗も、いつかは道路敷地へと転用される。

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そして2月に閉店となったダイエーグルメシティは、仮囲いに囲まれ解体を待つばかりの様子。商店街の中心に位置する集客施設が消えたことは、人の流れという面で周囲の商店に深刻な影響を与えていくかもしれない。

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昭和レトロな産婦人科は建物全体が都市計画道路に飲み込まれ、背後のマンションは辛うじてそこから逃れている。4つの商店街のまち、江古田駅北口も、都市計画事業の進展とともに大きくその姿を変えることだろう。まぁ、いつになるかはわからないけれど。

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美容室を終えて、すっかり夜の街並みを南口方面へ。駅前から路地に入ってすぐ右手にある、インド定食「ターリー屋」。これが何かというと、2013年まで55年間営業を続けた老舗の喫茶店「トキ」の跡地だったりする。

営業当時は大盛りのナポリタンが有名で、江古田市民のファミレス代わりだったとか。

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江古田駅構内ではまだ、「昭和と青春のまち江古田写真展」が続いていた。南口駅前の丸井林店、この建物は今でも「ファッションパーク・ベベ」として残っている。時代が変わっても、昭和の香りを承継し続ける街、江古田。

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その一方で、永遠に続くものは何もないというのも、また確かなこと。


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