新宿の木陰と蝉しぐれ(2015/8/4)

休みを取って新宿に来るというのも、なんだか損したような不思議な気分。新宿アイランドの木陰に落ちる、激しい蝉しぐれ中…。

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1889年の市町村制施行当時は、旧東京市外の「南豊島郡淀橋町」だったこの地。コレラの流行に後押しされ淀橋浄水場が稼働した1898年ごろは、東京市の入口にあたりかつ広大な用地が確保できる農村という、浄水場設置には恰好のロケーションだったという。

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そんな淀橋町も1923年の関東大震災で焼け出された都心部からの移住者を手始めに人口が急伸、1932年の東京市域への編入、1943年の都政施行、1947年の区部再編を経て郊外の農村はいつしか住宅が密集する市街地へと変貌を遂げた。

イタリア人ジュリオ・パオリーニの手による天文時計。えっと、今何時…?(汗

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そんな都市化の進展する中、淀橋浄水場を廃止して周辺地区とあわせ整備する、新宿副都心計画が決定されたのは1960年のこと。再開発の波は周辺地区へと飛び火し、ここ新宿アイランドは西新宿六丁目東地区の再開発により1995年に誕生した。

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翌1996年には、隣の新宿駅まで0.8km、さらに隣の新宿三丁目駅まで1.1kmという路面電車のような距離感で丸ノ内線西新宿駅が開業し、アイランドとは地下道で接続されている。

敷地内に設置された「LOVE」のオブジェは、アメリカ人ロバート・インディアナによる。台湾やフィリピンをはじめ、世界中に似たようなオブジェを作っているらしい。

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じっとしてても汗の滴る東京の夏…。記録更新中の連続猛暑日は、はてさていつまで頑張るのかな。