九段下と初夏の空(2015/5/1)

実に11年ぶりの合同庁舎。

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明治期にはフランス公使館のあった場所。その前の江戸古地図を見ると、意外や野馬の訓練場だったよう。建物に上がると、眼下には北の丸公園が広がる好立地。

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いつも勤めている新宿とは、同じ東京でも全然雰囲気が違う。今日は上着を着てると汗ばむ陽気、春には桜の名所となるここもすっかり初夏の佇まい。

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九段坂から牛が転げ落ちたなど言い伝えがある牛ヶ淵と、その奥に日本武道館。右手の重機の見えるお堀端には、平成19年まで千代田区役所の旧庁舎があった。古臭い建物ではあったけど、眼前に石垣と水面が迫る食堂の雰囲気はなかなかだった。

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初夏の風が吹き抜ける昼下がり…。

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正面奥が、昭和9年に落成した旧九段会館東日本大震災で天井材が落下、死者を出したことを機に取り壊しが決定している。GHQに接収された戦後など、歴史の要所に顔を出す豪壮な建築もそろそろ見納めのよう。

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一方で表通りから路地に入ると、まだまだ香ばしい木造家屋が散在している。この家はもう使われていないようだけど、丸窓の意匠から通常の民家ではないことが伺える。

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花ばっかり追いかけている間に、気が付けば鯉のぼりの季節。

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やっぱり青空は気持ちいい。これが休日だったらよかったんだけど…(笑

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さぁ戦いの地、新宿に戻るか。