美瑛・北十勝 晩秋と初冬が交錯する旅(2015/10/30~11/1)その2

2日目 旭川→帯広(1/2)

起床は6時半。窓から眺める旭川の空は、泣き出しそうなどんより雲。

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8時ごろから1階レストランでバイキングな朝食。ご当地メニューを必ず用意する「ドーミーイン」だけど、今日は「ラム肉のちゃんちゃん焼き」で。あとはホタテとか、じゃがバターとか…魅力的な和食に浮気しつつ洋食に軌道修正しよとした結果が、これだ(笑

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9時過ぎにチェックアウト、ぽつりぽつり落ちる水滴を気にしつつ、「買物公園」を旭川駅方面へと急ぐ。今日の最低気温は3℃、最高気温は4℃で、今朝のテレビでも「寒い寒い」と繰り返していたぐらいだから、日本一寒いというこの町でも珍しいことなんだろう。

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駅前のニッポンレンタカーで車を借りて、まずは晩秋の風景を求め上川盆地を時計回りに走ってみる。旭川の市街地は駅を中心にほぼ円形に広がっているが、10kmも走ると周囲は長閑な田園風景に変わってくる。

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盆地の「北門」にあたる宗谷本線比布(ぴっぷ)駅。エレキバンのCMで名を馳せた時代もあったけれど、今日は静けさの中、たった1両の汽車が発車するところだった。

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こちらは「東門」にあたる、石北本線伊香牛駅。これから本格的な冬が訪れると、この地は最高気温が0℃にも満たない日々が続く。

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さて、上川盆地の「南門」を富良野国道で抜けて、昨夏以来の美瑛を目指す。美瑛町旭川市の南に接しており、特に北瑛地区までは平場が続き地続きな印象が強い。

北瑛から低い尾根をひとつ越え、シーズンオフで人影もまばらな美瑛駅到着は12時ごろ。

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朝食の食べすぎで(笑)あまり食欲もなかったため、駅の向かいにあるパンやお菓子を扱う「麦菓堂」に入ってみる。店頭に並ぶパンの品揃えは多いとは言わないけれど、美瑛産の小麦や牛乳を使うなど地域性があるのがいい。

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それからパッチワークの丘へ。美瑛を訪れるのはもう4度目なんだけど、一度たりとも晴天に恵まれたことがない。

相変わらずの小雨の中、駅近くのケンとメリーの木から。1970年代に日産スカイラインのCMで使用され、その後登場人物の役名で呼ばれるようになった。枯れた草原の中、孤高のポプラの葉もわずかながら色づいて。

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マイルドセブンの丘、これも1970年代のCM撮影で有名になったところ。それにしてもこのあたり、禁止事項を示す中国語の看板が増えたなぁ。

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親子の木。今年10月の爆弾低気圧で、両親の間にいた子どもの木が倒れたという。遠目に見る分には、子どもが2~3人いるようにも思えるんだけど…(笑

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丘に広がる牧草地にて、こひつじと羊との宿命の対決。食事の時間も終わりらしく、羊たちはこひつじから逃げるようにお尻を向けて去っていく…(笑

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2006年に閉校した旧北瑛小学校を改装した「北瑛小麦の丘」へ。シーズンには菜の花が咲き誇った敷地内だけど、今日はすっかり灰色な風景。

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廃校を利用した取り組みを進める美瑛町のホームページには、ここを含め小中11校がラインナップされている。何よりその数の多さに、地方の厳しい現状が見えるようで恐ろしい。

天文台を持つ小学校」に初めて訪れた、2001年当時の写真を貼ってみる。

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先ほど買った「麦菓堂」のパン、店頭で美瑛産の素材使用と明記してあるのはこのぐらいだったかな。左下のみそパンは重いかと思ったら案外あっさり食べやすく、一方右下のラスクは粉が落ちすぎて車内でもホテルでも食べにくかった(笑 これとサンドイッチで昼食にする。

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そしてまた、ちょっとくすんだパッチワークの道をあてもなく…。

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見渡す景色はすっかり冬支度を終え、その静けさは深い眠りについているかのよう。

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このまま美瑛の丘で時間を浪費するのもいいんだけど、せっかくだから今日は、日の暮れる前に初めてのスポットを訪ねてみようかな。


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