大崎界隈と秋の終わり(2015/12/8)

曇ってきちゃったなぁ。

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長らく続いていた大崎駅西口の工事も、2014年1月に「大崎ウィズシティ」の開業で取りあえずの終止符が打たれた。一方で少し南へ行った教習場跡地では大々的な再開発が始まっており、JRの短絡線計画など大崎界隈の変化はまだまだ続きそう。

明日は雨の予報、紅葉も今日で見納めかな。

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かつての西口駅前にはソニー明電舎の工場が立地し、その背後に小規模な工場や住宅が控えていた。ウィズシティを抜ける遊歩道の先には、そんな時代を感じさせる古びた商店が僅かながら残っている。

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晩秋に色づいた新幹線の高架橋を見上げながら、旧古戸越川の水路敷を下神明へと歩いていこう。

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この周辺は東京湾へと台地が落ち込む地形になっていて、尾根筋を越える坂道がそこここに見られる。古戸越川は、正面の坂下を左右に横切って流れていた。

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.古戸越川は戸越公園に端を発する、自然河川を改修した廃水路だった。

水路敷は完全に舗装道路となりながらも、当時の線形のまま曲がりくねって続いていく。犬も歩けば線路に当たるようなこの地、品鶴線横須賀線)の築堤と、並んで建設された新幹線の高架橋に流路はたびたび遮られる。

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品鶴線のガードをくぐると、そこは蛇窪支線(湘南新宿ライン)の築堤が迫るエアポケットのような三角地帯。これらの貨物線は周辺の市街化に先駆け、昭和一桁の時代に整備された。その後下水道化された流路は今もなお、このやや左手で線路をくぐっている。

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ここから坂を上って古戸越橋を渡ると、その先に見えるトラス橋が大井町線下神明駅。人通りも少なくない住宅密集地の中、かつての水流は確かに存在しながらも、静かに息を潜めているような。

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さて、仕事に戻らないと。


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