飯能と天覧山のススメ(2017/4/29)

芝桜目当てに家を出たものの、秩父行きの特急は満席、デジカメが電池切れ、そもそも既に昼前と、心の折れる条件が重なる(笑 これから秩父も勿体ないので、諦めて飯能で下車。それにしても駅一帯は、「ヤマノススメ」一色だなぁ。(色褪せてるのも多いが)

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天覧山の地図をもらいに観光案内所に入ったところ、限定「ヤマノススメ」クリアファイル(500円)があったため高いと思いつつも購入。完全に聖地巡礼と思われたようで、その手のマップも渡してくれるこの親切さ(笑

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ファミマで昼食を仕入れつつ、観光マップに従いまずは飯能河原へ。駅北口から住宅地を抜けて県道を渡り、いかにも旧道然とした坂道を下るとすぐに到達する。

飯能河原は入間川の大きな蛇行の産物で、「河原バーベキューの聖地」として今日も親子連れが訪れている。駅近ながら自然に囲まれ、初夏の陽に輝く新緑がきれい。

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軽めのお昼は、助六寿司で。タピオカとは合わんなぁ(笑

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河原から上がると、少しずつ丘を上りながら飯能市郷土館、中央公園の鉄腕アトム像と刻んでいく。郷土館は「市民からの寄贈資料を保管する場所を作ってみました」風な展示で、ストーリー性が薄くてちょっと残念だった。アトム像は、散り残った桜を背景にいい感じ。

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このあたりから天覧山へ向け、いよいよ上り坂が始まってくる。どうも道を一本間違えたようだけど、案内板や標識がところどころにあるので、とりあえず山頂には行けそうだ(笑 気持ちのいいお茶畑の道から、新緑のトンネルへと足を踏み込んでいく。

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天覧山に登るのは、小学校の遠足以来だからもう何十年ぶりか。登山道は危険のないようよく整備されており、ものの10分も歩くと観光マップのルートに復帰する。

綺麗に整備された「天覧山中段」、足元は落葉に見えるけど木材チップが敷き詰めてある。

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中段から少しだけ上がった分岐で「岩場」方面を選ぶと、すぐ徳川綱吉の病気平癒のお礼として奉納された十六羅漢像がある。開放的な登山道が多い中で、この付近は鬱蒼としていて雰囲気がある。

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観光マップで脅かされた「岩場」も階段程度のもので、そこを抜けるとすぐ山頂という、これが「駅から40分の山登り」を標榜する天覧山の全てだ(笑

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天覧山は標高195mのほんの小さな山だけれど、独立峰であることから晴れていれば富士山や、スカイツリーまで見渡すことができるという。晴れていれば…。いつの間にか空にはどんよりとした雲がかかり、ぽつりぽつり水滴が落ちてきた…。

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そしてついに来た、山頂で雷雨という恐怖!(笑 しばしの臨死体験に身を縮めていると、やがて雲は都心方に流れ、見下ろす飯能の町に再び日が差し込んできた。

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天覧山はもともと、愛宕山とか羅漢山とか呼ばれていたものを、1893年に陸軍の演習を明治天皇が謁見したことから改められたもの。ハイキングの延長のような登山ではあるが、物足りなければ多峯主山(とおのすやま)まで足を延ばすのが、聖地巡礼的にもいいらしい(笑

帰りは新緑の階段で、真っ直ぐに下る。

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川沿いのチップ道を歩き、中央公園脇を通って飯能市街まで40分程度。自然と共生するここ飯能市だけど、ご多分に漏れず人口減少と中心市街地の空洞化が問題となっている。歯抜けになった商店街を、ヤマノススメはどこまで救えるか…。

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それにしても、この聖地としての濃度というか、潔さには秩父への負けない心を感じる(笑

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何か名物を食べられないかなぁなんて思っている間に、飯能駅まで戻ってきてしまった…。探す気もなかったので、駅前にあった「大穀ラーメン」に入店。「味噌豚骨ネギラーメン」中辛(900円)を注文する。

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食べログの評価はいまいちだけど、作り立てが超熱々で出てきておいしかったかな。あと、なかなか綺麗なお姉さまが対応してくれたのが印象に残った(笑

駅ビルで時間調整をしてから、16時35分発「むさし34号」で帰宅。今日の写真はぜんぶスマホなんだけど、ことごとくピン甘なのはレンズが汚れているということか…。

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明日こそ芝桜、行くべきか行かざるべきか。


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