坂戸 北浅羽の安行寒桜(2018/3/18)

川越市から東上線に揺られること約15分、いかにも閑散とした北坂戸駅に降り立ったのは13時すぎのこと。西口のシャトルバス乗り場に降りると、40分間隔がちょうど出たところみたいで…。徒歩を考えるも、初めて行くところなので次のバスを待つことに。

人影がほとんどないわりに、無駄にデザインセンスの働いた駅前風景。

イメージ 1

北坂戸は1973年に、公団住宅の整備に伴い開設された駅。しかし建物の見た目にも高齢化が進んでいて、駅前からシャッターを下ろした店舗がいやに多い。それでも坂戸市の人口は横ばいというから、過疎っているとまでは行かないよう。

13時50分発の川越観光バスに乗ったのは10名程度。郊外へ10分も走らないうちに、右手車窓に薄桃色の並木が見えてくる。そしてこれがなかなか、長い。

イメージ 2

バスは「北浅羽桜堤公園」西端付近の、臨時バス停に到着。越辺川(おっぺがわ)沿いに続く並木は、1.2kmに及ぶそう。数台並んだグルメワゴン?も気にはなるが、時間的に出遅れ気味なためとりま往復してみよう。

イメージ 3

ここ桜堤公園は、2000年の河川改修に伴い整備された。河川敷に200本ほどの寒桜が植えられ、例年3月中旬以降に見頃を迎える。今年はここ数日の暖かさで、一気に満開を迎えたよう。

イメージ 4

広々とした田園風景の中、緩い右カーブがずっと奥まで尾を引いている。

イメージ 5

こぴよは空飛ぶ絨毯に乗って。

イメージ 6

この桜たちは「安行寒桜」と呼ばれる品種で、川口市安行にある寺院「密蔵院」で増殖されたことからその名がついたという。鮮やかな花弁の色が特徴で、埼玉県南部の限られた場所にしか植えられていないとか。

イメージ 7

桜とスイセンの陰で目立たないけれど、足元にはオオイヌノフグリもびっしりと花開いて…。

イメージ 8

安行寒桜、下から見るか、上から見るか的な。

イメージ 9

坂戸市はその中心部を除き、大小の河川が蛇行し交わる低地帯。度重なる水害に悩まされたことから、近年河川改修が進められてきた。今も川沿いには農地が広がり、その上空を高圧線が悠々と横切っていく。

イメージ 10

ゆっくり歩いて90分ほど。はじめの場所に戻ったころには、日も傾き風が冷たくなっていた。さて、眼下に広がるこの光景を、「グルメワゴン」と呼んでいいものか…(笑

イメージ 11

地元っぽいものをと思い、「埼玉名物しゃも飯」(500円)と、生ビール(400円)を購入。しゃも飯は普通に炊き込みご飯でコスパがいいとは言えないけど、鶏肉がしっかりして存在感がある。まぁ、鶏好きにはおすすめかなぁ?

イメージ 12

ふと時刻を見ると、終バスまであと20分といい頃合い。

イメージ 13

公園からバス乗り場までは案内のひとつもなく、曲がる場所を見過ごして若干迷う。夕方になって人が減ったせいかもしれないけど、公共交通利用者がそもそもレアなんだろう。終バスのわりに車内は空いていて、これでは40分に1本もしかたないかもね。

イメージ 14

北坂戸到着は16時ちょうど。小腹が空いたので駅近を見渡してみるも、パチンコ屋に至るまで営業してる様子がないのがすごいねぇ。駅前の団地は3Kの間取りで5万円ぐらいだけど、池袋まで急行で1時間程度と、都内に通勤するのは厳しそう。

イメージ 15

今日のお土産は、所沢で買った「ぐでたま記念乗車券」(1,000円)で。黄色いぐでたま電車は2度ぐらい見かけたけど、実物もわりとかわいいです。

イメージ 16


坂戸関連の過去記事