羊山公園芝桜の丘 初夏モード（2018/4/23）その2（終）

はたして今年は、春に咲く花たちにとっては過酷な気候だったみたいだ。

駅の案内ではまだ「見頃」だったと思うけれど、例年であれば連休明けぐらいの状態かな。大げさじゃなくこれは、「芝桜の丘」と言うより「スギナの丘」。

日射し照りつける園内をうろうろ。花は7割方終わってる感じだけど、場所や品種によってはまとまって残っているところも無くはなく。日陰になっているこのあたりは、花にとっても人にとってもオアシスになっているみたい。

入口とは反対側の斜面から見渡す景色。手前の茶色い区画は、スギナを繁殖させない実験をしているそう。そのせいもあって、やっぱり今年の芝桜は物足りなく映る。

水分補給の必要性を感じて、斜面を上がった木陰の中にある屋台村へ。行列ができているかき氷屋を横目に、隣の屋台で秩父名物「みそポテト」（300円）と生ビール（500円）を購入。ビールは最近食傷気味ではあるんだけど、こんな日は喉が渇くからねぇ。

持ってきた本を広げて、木陰でのんびりと時間を過ごす。木漏れ日の落ちる屋台村には、昨年買ったおやきをはじめ、鮎の塩焼きとかカレー棒？とか、ちょっと興味をそそられるメニューが並ぶ。まぁ今日のところは、遠巻きに眺めるだけで…。

気がつくと時刻も15時半を回り、風景も少しずつ赤みを増してきた。帰らなきゃいけない時間帯っていうのは、いつもいつも寂しいね。

ここ羊山公園は荒川の浸食で作られた段丘の中にあって、開析が進み多くの谷を持つ「羊山丘陵」を形成している。そんな「丘の中の谷」が、「芝桜の丘」の正体だ。

ピンクの絨毯越しに武甲山を望む、羊山公園らしいスポットはどうやらここだけのよう。いつの間にか関東近郊にも、芝桜の名所が増えてきた。都心に近いアドバンテージがあるとは言え、うかうかしてると持ってかれちゃうので頑張ってほしい。

桃色の海に泳ぐこぴこぷ。さようなら、今年の芝桜。

退場口の手前には例年どおり特産市が開かれ、帰宅を前にした旅人達が気だるい時間を過ごしていた。既にこの時間帯で、目ぼしい食事ものは終わっている感じ。秩父名物の猪鍋とか…まぁ売ってても食べるかどうか悩みそうだけど（笑

昨年おいしかった「おきうね農園」のジェラートを見てみると、ブルーベリーが売り切れだったのでセカンドベスト的に「まるごといちご」（300円）を購入。イチゴとグラニュー糖だけしか使われていないそうで、本当に濃いぃイチゴの味がしてすごかった！（笑

最後に「みな寿し」を覗いてみると、さっきは品切れだった「岩魚鮨し」が補充されたようなのでこれを購入。そろそろリミットなので、山を下りることにする。

帰り道、少し遠回りをして、初めて訪れた14年前以来の「牧水の滝」へ。えらい小さかった印象だけ残っていたけれど、それはやっぱり間違いではなかった（笑　若山牧水にちなんでこの名が付けられていて、滝の下には歌碑が据えられている。

あとで気づいたんだけど、ここってさりげなく「心が叫びたがってるんだ。」の聖地だったらしい。（結局巡礼してる）　滝の隣には藤の花が垂れていて、人々は滝よりむしろこちらをカメラに収めているようだった。

西武秩父駅到着は17時前。予約していた特急は予想どおり満席で、その前に発車するS-Trainもほどなく売り切れた。ただ、1時間後の特急は空席があるようで、やっぱり例年のゴールデンウィークに比べると余裕がある。

日が長くなってきて、使える時間が増えてきたっていうのは、いいよね。

売店でお買い物。レジはやっぱり並ぶので、時間がないとここの買い物はこわい。電池残量の危うい中、スマホチケットで何とか特急ホームへ入場。17時25分発特急「ちちぶ40号」となるレッドアロークラシックが、疲れた旅人たちを待っていた。

道中睡眠学習も交えながら、19時前に帰宅。うっすらと明るい空が、夏の気分を感じさせる…。

さて、恒例の？お土産大会。ずっと前から気にはなっていた、「あの花どら焼き」（1,080円）をついに購入。「めんまをイメージした白あん」だそうで、職場のアニメ好きなお姉さまにあげよう。「ここさけおいのりステッカー」（600円）は自分用、何か遊べるかと思って。

米焼酎仕込み「枡屋の柚子酒」（1,080円）と「岩魚寿し」（980円）。たかだか12度だけど、リキュールはけっこう酔う。岩魚寿しは、久々に食べたら泥臭かった（笑　すごく素朴な味。

晴れた休日は外に出るべきだよね、ちちんぶいぶい秩父に限らずさ。

この旅の記録

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