皆野 天空のポピー、お試し版(2018/5/27)

青空が広がる東京地方。バルコニーのアサガオも、双葉の間から本葉が顔を覗かせてきた!

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自宅出発はのんびり11時半。清瀬から各駅停車で2駅、所沢で後続の特急「ちちぶ13号」に乗り換える。芝桜のシーズンをはじめ、ここのところ満席が多いレッドアローも、今日は5割そこそこの乗車率。このぐらいがゆっくりできて、客としては良いけどね。

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持ってきた本を読んでいるうち、列車は正丸峠を越え秩父盆地へ。12時48分に終点の西武秩父に到着すると、そのままの足で秩父鉄道乗換えの御花畑駅に移動。芝桜ムード一色の御花畑駅だけど、それってとっくに終わってるよね…?

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お腹の調子が良くなくて食欲もないんだけど、念のため秩父っぽい(と自分が思った)「小腹満たし」だけ自販機で購入。駅はそれなりに混雑していたものの、やがてやって来た3両編成の電車は悠々と座れる程度で、これは単に駅が小さいからだと。

所要14分、13時33分に皆野駅到着。秩父鉄道は貨物輸送がまだまだ活発だから、駅構内が広くて大幹線の趣きがあっていいな。

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駅前からの捨て看板に従って歩くと、シャトルバスの乗り場となる皆野駅バス停はすぐに現われる。が、バス待ちの列は100人ほどにも及び、ここで一瞬のめまいを感じる(笑 しかし、1台来た以降は続々と到着し、待合室で涼む間も大してないまま3台めのバスに乗り込めた。

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バスは満席になるとすぐに発車。隣の親鼻駅付近まで国道を走り、そこで右折すると渓谷沿いの道にエンジン音を響かせ上っていく。道は狭かったり、歩道のない場所も多くって、バスを逃したとしてとても歩いていけるようなところじゃない。

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つづら折れを上ること20分、ようやくたどり着いたそこは、東京近郊とは思えない山の斜面だった。

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最下段に設えられたテントで、300円を支払って入場。ここからやや急な斜面を上りながら、農園を眺めていくことになる。斜面を見上げると、黄緑の海に真っ赤な花がぽつぽつと…この時点で十分、目を見張る風景ではあったんだけど…。

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上れば上るほど、赤く染まっていく景色!

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真っ赤に押し寄せてくるものは、火の河か?

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正直、秩父ってもっと小ぢんまりとした、里山のような場所が多いのかと思っていたから、こんな広々とした風景があるなんて思わなかったんよ。ごめん(笑

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ここ、秩父高原牧場が開場したのは1973年のこと。農用地整備公団により建設され、県営の牧場として今でも5つの牧区で放牧を行っている。その牧草地の一部を使って、1,500万本のポピーが栽培されている。

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駅張りのポスターは上手に撮ってあるから、現地でそれ以上の風景を見ることはなかなかないもの。でもそんなミラクルが、ここにはあるみたい。

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巡り合えた、このミラクル、信じてる…。

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斜面の半ばあたりには、ピンクやオレンジの色が混ざる。

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蜂さんも、今が稼ぎ時とばかり…。

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最上段の道路沿いには、小規模な物販のテントが並んでいて、飲食物や農産物なんかを完売している。そのうちのひとつで、「苺酒」(300円)を購入。会場が大きすぎて気にならなかったけど、さすがにこの物販の規模だと人が多く感じる。

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お腹(の違和感)も落ち着いてきたところで、斜面のベンチに座って軽食タイム。

苺酒、いちごは1個と書いてあったけど、夕方につき増量サービスなのかな? とにかくイチゴの甘~さが口の中にまったりと漂う。そして「あの花どら焼き」と「桜沢みなののさくらマドレーヌ」。それにしてもマドレーヌ、賞味期限切れてんだけど(笑

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木陰に移動し、しばしベンチで読書したり。山の上だからなのか、体力を消耗するような暑さはなく、時に風が通って心地よい。ふと時計を見るともう16時、確か閉園が17時だったから、もうすぐ終わりだね。そろそろバス停を目指し、斜面を下りていかないと。

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黄色く染まりつつある花畑も素敵かな…。風にあおられたこぴよが転落する事故が発生(笑、あやうく空中で掴まえたけど、これが自然の猛威ってヤツか!(笑

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「最終便です」の声に促され、バスに乗り込んだのは16時45分ごろ。予約していた帰りの特急には間に合う時間だけど、ゆっくりしたかったので1時間遅らせて19時25分発に変更。スマホチケット、ほんと便利です。

しかしここで、デジカメの写真を全削除してしまう手違いが発生…。削除する前の、最後の1枚がこれ。以下、スマホの写真に切り替わります…。

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最終バスは積み残しがないことを確認して、17時過ぎに会場を後にする。皆野駅までは20分程度。帰りの切符を買ってから、電車まで20分程度あったので、ほぼほぼ生きてる雰囲気のない商店街を歩いてみたり。

皆野駅は1914年に開業した、秩父郡皆野町の玄関口。駅舎の建築年次は定かでないらしい。

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ホームに出て少し待つと、間もなく2両編成の電車が到着。夕方の2両編成は立ち客も出て、日射しの下彷徨してきた身にはちょっときついかも。御花畑駅から歩いて西武秩父駅到着は18時ごろ。いつものように、秩父のシンボル武甲山に魅せられて。

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フードコートもそこそこ空席があったので、「丼屋炙り」のカウンターで「炙り豚味噌丼~とろろ添え~(特)」(1,250円)と「生ビール」(500円)をオーダー。豚肉が柔らかく、香ばしくておいしい。「特」でもそれほど、ボリュームは感じないかな?

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少し物産コーナーを覗いてから、帰路は19時25分発の「ちちぶ48号」で。往きと同じく半分ぐらいの乗車率で、帳の下りた峠道を駆けていく。

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帰宅は20時半ごろ。このへんあっさりしすぎだけど(笑、今回はじめての「天空のポピー」だったから、こんどは計画立ててもっと遊んでこよう。

現場で削除してしまったデジカメの中身は、フリーウェアを使ってほとんど復旧できました(おかげでこの記事が書けてる)。復旧のコツは、消してしまった以降はカメラを使わないこと。緊急事態こそ、落ち着いて行動することが大切ですね。←内心そーとー焦ったが(笑