香川・徳島・和歌山 サンライズ瀬戸と目的地のない旅(2012/9/5~9)その4

4日目 有馬温泉→新宮

10時前にチェックアウト。今日は駅でもらったイラストマップを片手に、有馬温泉を歩いてみることに。土曜日とあって、旅館や土産物屋が並ぶ太閤通、湯本坂にはそれなりに観光客がいるものの、裏に入ると人通りは少なく落ち着いた雰囲気。

有馬には7つの泉源があるという。そのひとつ、路地裏にひょっこりという佇まいなのが御所泉源。赤茶色に変色した施設が、鉄分の多い泉質を物語る。

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その脇に立つ彫刻。「ありまーらいおん」とは…やってしまいましたな…。

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坂道を歩いて、天神泉源へ。もう泉源の周りにあるものは、何から何まで赤茶色。

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側溝、そして民家の壁さえも…。

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昔ながらの格子戸が並ぶつづら折れの細道が、「有馬本街道」湯本坂。観光整備はされているものの、有馬温泉1,300年の歴史を感じさせる。

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小雨が落ちてきたので、駅に戻って神戸電鉄に乗車。3社線乗り継ぎとは言え、三宮まで神戸市内の移動で900円は高い…。三宮まで30分程度、ベッドタウンとしても機能するかもしれない立地で、みすみす商機を逃してはないだろうか。

有馬温泉からは神戸、大阪方面へバスが頻発しており、これから大阪へ出るのでもバス利用にしようか迷った。神戸電鉄はバスとの競争に劣勢であり、とはいえ自動車道の整備が進む北六甲で、正面切っての戦いももはや難しいのだろうか。

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三宮からJRで大阪へ。大阪の駅で思ったのは、東日本では当然のようにある駅ナカがあまり見られないことかな。大阪駅は平成16年から続く大工事中で構内に店舗もできるようだけど、あくまで改札外のようで、まぁ上野駅みたいになるのだろう。

大阪環状線天王寺へ。天王寺駅でも改良工事が進行中、駅前では日本一のビル「あべのハルカス」が威容をあらわしていた。ここは近鉄百貨店が入るというが、今の時代、相当な戦略が必要だろう。

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大阪はライブや出張、その他で何度も訪れている。昼間はフェスティバルゲートのジェットコースターに乗って、新世界で串かつを食べてから通天閣へ。夜は道頓堀に行きつけの店があって…なーんて一日をよく過ごしたものだけど。

そのフェスティバルゲートは経営不振から2007年で閉鎖、今は解体工事が進められている。立地としては通天閣最寄りの新今宮駅前、地下鉄駅も直結していたし特に閑散としていた印象はなかったんだけど…。

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今日の宿泊地、紀伊半島の突端新宮に向かう「くろしお21号」は17時20分天王寺発。夕食に「柿の葉すし」を購入、やってきた古い国鉄の電車に乗る。車体を傾斜させて走る「振り子電車」は、以前九州の「白いかもめ」で気分が悪くなった経験があるが…。

白浜町の「アドベンチャーワールド」の宣伝を兼ねた列車は、パンダを模した座席が備えられているほかパンダのシールが各席に貼られているが…これがあちこち破けたり剥がれたりしているのが何だか寂しい…。

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列車は海に落ちる陽を眺めながら紀州路を南へとひた走る。和歌山にはこれまでほとんど足を踏み入れたことがなく、特に和歌山駅から先は未知の世界。御坊、紀伊田辺と時刻表でしか見たことのない駅を刻んでいく。

紀伊半島南端の串本を通過すると、線路は南東に向いていた線路は北東に向きを変え、終点新宮には21時9分の到着。あとは終電を残す程度の駅構内は閑散としており、若干空腹だったが駅周辺はコンビニもない…。

駅からほど近い新宮ユーアイホテルへチェックイン。明日はバスの時刻が早いからホテルは素泊まりにしたんだけど、はたして朝食にはありつけるのかな…(苦笑

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明日のプロローグみたいになってしまった(笑 いい写真がない一日だなぁ…。


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