北海道 こひつじ初めての旅(2010/8/7~10)その2
2日目 比羅夫→夕張
7時過ぎに起床。ホテルの朝食がいかに不満かは、写真からも伝わると思う(笑 団体向けリゾートホテルとは言え、さらにランクは低めだなぁ。
10時チェックアウト。近場の駅が見たくなり道道から林の中に分け入っていくと、函館本線の比羅夫駅がある。本線とは言いつつも限りなく閑散ローカル線なここ、スリム化された構内は列車がいつ来るとも知れず…。
駅舎は民宿として活用されてるみたいだけど、今日のところ人影は見えなかった。
ニセコのスキー場を背景にドライブ。いろんな色を散りばめた、北海道の夏。
かつて岩内方面への支線が分岐していた、小沢駅へ。2年前の「田舎に泊まろう!」で、この駅での別れのシーンがあり覚えていた。今ではローカル駅に間違いないが、それでも古びた跨線橋にかつての栄華を残す。
小沢から尻別国道で田園風景を辿り、日本海に面した岩内へは12時前の到着。岩内駅跡は「道の駅いわない」に衣替えしていたが、停車場のない「停車場通」は北海道ではよく見かけるものだ。今日はお祭りらしく、旧駅周辺は人出があり活気があった。
ここで何が何でも昼食にしておくべきだったんだけど…(笑
岩内からは日本海沿いを北上、積丹半島を一周する雷電国道に入る。奇岩で有名な積丹半島だけど、海岸沿いの国道も改良が進んでおり、長大トンネルが掘られるなど海岸線を望める区間は年々少なくなっている。
1枚の絵の中に、現トンネルと旧トンネルと、さらに旧々トンネルまでが仲良く並んで見える。道中、こんな風景が数多に存在する。
雷電国道の由来となった雷電山自体は、岩内より南へ10キロほど下ったところにある。でもなんか、この風景に「雷電」ということばは似つかわしい。こんなトンネル、一度遠望してしまったらくぐる勇気起きないよ…(笑
原発のある泊村を過ぎると、平地はいよいよ狭くなり断崖絶壁と波打ち際との間を国道は走る。いくつかの村落を抜け、岩内から50キロほど北進した先が、積丹半島西北端の神威岬。吹きすさぶ風のせいか、植生はいかにも貧しい。
海へ向かって尾根が落ち込んでいく姿は、襟裳岬に似たものがある。ローソクのように突き立った「神威岩」は、悲しい伝説があるようだ。
神威岬から進路を東に変え、北東端の積丹岬は強風に疲れたためスルー…(汗 半島の東海岸を南東方向、余市方面に向かう。積丹岬の南には、束の間の田園と放牧地帯が広がる。
東海岸はところどころ大きな岬が突出し、国道はそこをトンネルや山越えで克服している。その中のひとつが豊浜トンネル。1996年に岩盤が崩落し、トンネル内を走行中だった路線バスと乗用車が一瞬にして犠牲となった。
その後2000年に新たな豊浜トンネルが開通、旧トンネルへの道は完全に封鎖され、奇岩「セタカムイ(犬の神)岩」へ近づく手段も失われた。廃道敷には駐車場が整備され、その一角に慰霊碑が建立されている。
積丹半島を抜けた余市には、15時ごろの到着。余市と言えばニッカウヰスキー…。駅近くには蒸留場があり、場内を見学できる。内部は1936年の開設からの歴史ある建造物が残り、当時と変わらぬ製法で今も生産を続けているという。
場内は前日の降雨でところどころ浸水中…。でも、これはこれで絵的にはおもしろい。
余市から小樽に至る海岸線は、丘陵地帯が波に浸食された断崖絶壁が続く。国道は長大トンネルを駆使して難地形を克服しているが、なるほど小樽から西の土地に市街化が及ばない理由がよくわかる。
鎌倉は稲村ケ崎のあたりの国道に似ているな…。
夕方の小樽運河に到着。今回は時間がなくなって、「寄っただけ」感が強いけど。移動に思いのほか時間がかかって、なんだか予定はうまく回らない(汗
この後デジカメ不調につき、ヤマダ電機を探し調達することに…。
小樽から札樽道に乗り、札幌方面へ。大谷地ICで高速を下り、夕張への道を東に向かう。由仁からは山を越えるルートに入り、サミットを越えた先がすぐ夕張市清水沢。日はとっぷりと暮れ、このあたりは機械的な移動で…。
今回こぴよの登場がないので、せめて道中見かけた焼き鳥屋でもどうぞ(笑
夕張の官庁街の一角にあるホテルシューパロへは、20時半ごろチェックイン。ここもリゾートホテルだけど、韓国からの旅行者を受け入れてそれなりに盛っている様子だった。
夕食は小樽駅で買っておいた「いくら弁当」で。量的にはアレだけど、ぷっちぷちのイクラは見た目にもきれい。北海道のお弁当は魅力的なのが多くて、例外なくおいしいね。
明日も早起きしたいので、22時ごろおやすみなさい…。
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