名古屋発 しなのの旅(2016/5/14~15)その1

1日目 名古屋→長野(1/3)

昨夜遅かったので、「無料朝食」もパスして10時ぎりぎりチェックアウト。土曜日とあって、名古屋の中心街を少し外れた伏見駅周辺は人影もまばらで。

イメージ 1

名古屋駅まで地下鉄で出て、売店で駅弁を購入。それから中央本線のホームに上がると、長野行き「(ワイドビュー)しなの7号」が堂々10両で入線していた。客席からの展望が売りというこの列車だけど、そのわりに窓ガラスが汚れてるなぁ。

イメージ 2

「しなの」は、10時ちょうどに名古屋を出発。20分ほどで濃尾平野を抜けると、しばらくは山間に点在する平地を縫うように走っていく。

名古屋駅で買った「ひつまぶし弁当」(1,300円)を開封。何ともいい値段とは思うけれど、三河一色産ウナギにこだわったぎりぎりの価格設定とも言える。お櫃風の容器にしゃもじ代わりのスプーンと、小道具も効いて見た目からおいしそう。

イメージ 3

お櫃の左手に置いてあるのは、おろしわさび、山椒、お茶ふりかけで、好みで味を変えてかき混ぜながら食べる。この食材のバランスが、また絶妙でおいしいこと! 名古屋を訪れたらぜひ一度はいただきたい、味わう価値のあるお弁当だと思う。

中津川を出ると左手には木曽川が寄り添い、次第に狭まってくる渓谷を列車は身をよじるように、それでも結構なスピードですり抜けていく。

イメージ 4

窓ガラス汚いから、手前にピントがあってしまっている…。

名古屋からちょうど1時間。南木曽(なぎそ)駅停車中の車窓からは、大正11年架設の「桃介橋」の風情ある姿も。手前の錆びれたボックスも、なかなかいい味を出している。線路はこのあたりから本格的な、峠越えの道に分け入っていく。

イメージ 5

上松駅の手前では、奇観「寝覚の床」が一瞬車窓をよぎる。いや本当に一瞬で、カメラを構えることすらできなかった大失策…(笑 その上流しばらくは、花崗岩が作る白っぽい河原が続いていく。

イメージ 6

名古屋を出て2時間弱、不意に谷間が広がり山が切れると、そこは久々に人いきれを感じる塩尻の町。ここから列車は松本盆地を北上し、12時4分松本に到着する。

篠ノ井線普通列車に乗り換えて、2つ目の明科(あかしな)で下車。

イメージ 7

犀川梓川)の対岸に位置する大糸線穂高駅が安曇野観光の表玄関だとすれば、こちらは裏玄関と言ったところか。晴れ渡った青空に陽射しは強く、少し動くと汗が滲んでくるこの陽気。

イメージ 8

シーズンに少し早かったのか旅行者の姿は僅かで、駅は小奇麗に化粧されているものの、期待したコインロッカーはなく途方に暮れる…。しばらく思案の末、何とかなるだろうと思ってしまったのが第一の間違い(笑

駅舎脇の跨線橋を渡り、線路沿いに長野方面へと歩く。

イメージ 9

1902年に開業した篠ノ井線は、当初前方を横切る尾根を左から回り込み、長野方面へと続いていた。しかしもともと岩盤の弱いこの地域のこと、1988年にトンネルの連続による新線が完成すると従来線は放棄された。

その廃止となった旧線跡を探索するコースがJRや安曇野市のホームページで紹介されているけれど、今日は市のリーフレットに載っている安曇野を一望するコースを選ぼう。そしてこれが、第二の間違いだったということが後に判明する…(笑

イメージ 10

犀川の支流、会田川の水音を左手に、普通の2車線道路を上っていく。歩行には不向きなこの手の道路。この時点で十分、悪い予感はしていたんだけど…(笑


次の記事


この旅の記録