あしかがフラワーパーク(2017/5/14)

せっかくだから始発から乗ろうと、電車を乗り継いで10時過ぎに浅草駅へ。関東私鉄の雄、東武鉄道のターミナルだけど、北千住にお株を奪われなかなか利用する機会はない。

浅草駅では、改札入った左手の売店でお弁当が細々と売られている。「浅草牛すき弁当」は食べた憶えがあるので、ちょっと値は張るけど「春らんまん御膳」(1,300円)をチョイス。東武浅草と言えば、名物は急カーブであるが故のホームとのこの隙間。

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特急「りょうもう11号」は10時50分、4割程度の旅客を乗せそろりそろりと浅草駅を発車する。隅田川行き交う船を見下ろして、さっそくお弁当の開封をば。

右側:ホキフライ、鮭塩焼き、鶏塩麹焼き、胡麻麩田楽、丸十蜜煮
左上:玉子焼き、ゆば山椒煮、揚げ里芋、花びら麩、かまぼこ、茄子オランダ煮、笹巻麩万頭
左下:海老ちらしずし、筍ご飯

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お品書きを見ると食材は素朴だけど、どれもひと手間凝っていてワクワク感がある。北千住の「宇豆基野」という食事処で、なるほど湯葉や生麩が売りらしい。その味もさることながら、思いのほか深底でボリュームがあることも満足な一品。

群馬県の館林で下車、ここで支線の佐野線に乗り換える。東上線に乗って高校に通っていた身にとって、この古い鋼製の電車は懐かしい。

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途中の佐野でJR両毛線に乗り換え。予想はしていたが、4両で来た電車は観光客で満員。外国人が多いのは、さすがは「世界の夢の旅行先」だけのことはある。1駅めの富田で下車、ホームが観光客で溢れる光景は、最近なんか見慣れたなぁ。

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要所に掲示された案内を見ながら、フラワーパークまでは徒歩10分ほどの道のり。沿道には「にわか」商店がテントを出しているが、それほど人が立ち寄っている気配はない。やがて信号を左折し線路をくぐると、そこがフラワーパークの正面入口。

天気は覚悟してきたけど、それでも光がさしてくれるのを祈りつつだよ。

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あしかがフラワーパークは、戦後に個人農園として開かれたものがルーツらしい。そこに大藤4本を持ってきたのが1996年のこと、2014年に前述の「世界の夢の旅行先」に選ばれたことで、メディアへの露出も格段に増えた。

入園料は日替わりで設定され、今日は1,200円とのこと。「本日の入園料」という掲示が、なんだか鮨屋みたい。

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入場するととりあえずお土産屋なので、一通り眺めてから園内へ。まず花壇に囲まれた庭園状の広場があって、それを通り抜けるとすぐ藤の大棚となっている。正直テーマパーク調のところは興味なくて、今日はとにかくこの大藤を見に来た。

いやすごい人…もだけど(笑、さすがに喧伝するだけあって藤棚の広がりはものすごい。

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樹齢150年ほど、藤棚広さは1,000㎡に達するという日本最大の大藤。盛りを過ぎて枯れ始めてはいるものの、いわゆる「藤棚」という言葉から受けるイメージとはかけ離れた存在感があって、歴史を生き抜いてきた確かな生命力を感じる。

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祈りが通じたか、曇天からにつかの間の晴れ間がのぞいた。藤棚相手にはこれしかない、こひつじにしては珍しい見上げのアングル(笑

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藤を売りにするテーマパークだけあって、他にも大きな藤棚が用意されてはいるものの、いかんせん2週間ぐらい遅かったか。白い藤のトンネルはピークだったら壮観だと思うけれど、今は足元を白く染めるばかり。

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唯一元気なのが黄色い藤で、故にそういうところは人が集まる集まる(笑

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藤の他にも、園内には色とりどりの花が活けられているものの、そのへんは特に足利じゃないと見れないものでもないので…。

そろそろグルメレポに切り替えようと(笑、園内のテイクアウトコーナーへ。既に「栃木の贅沢丼」(写真を見るとそこまで贅沢ではない)が品切れだったため、「佐野ラーメン」(700円)をオーダー。あっさりスープがあっさりしすぎて、いいも悪いもわからんが(笑

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園内にはレストランが3軒ほどあるようで、地元色を出したメニューを扱っているよう。もちろんテーマパーク価格だし、グルメレポにしたいと思うほどのものはない。

園内をぐるぐるっと歩いてみる。先日ひたちなかの丘を埋め尽くしていたネモフィラも、ここではこぢんまりと。

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花頼りのテーマパークだけのことはあって、入園料は季節により200円から1,700円まで変動するとか。それでも夏から冬にかけては、イルミネーションなどで集客に努めているらしい。これでだいたい、所要2時間ぐらい。

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往きにざっと見たお土産屋さんへ。藤の紫色をフィーチャーしたオリジナル商品は多いけれど、そうも「職場大人数向け」のパッケージばかりで、限られた人数にそこそこのものをという需要には応えてくれてない。結果、残念ながら藤系の商品は見送ることに。

フラワーパークを後に、来た道を富田駅まで戻る。沿道のにわか商店も、この時間になるとすっかり畳まれて。

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16時24分発の両毛線に乗って、帰りは終点の小山まで。ここの駅弁は昼間しか出てなかったりするそうで、仕方なくNew Daysでワインとお菓子系を購入。湘南新宿ライングリーン車がついてて快適なんだけど、小山から新宿はやっぱり遠いねぇ。

悩んだ末の、お土産はこれで…。足利じゃなくて、普通に栃木土産だね。

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限定とちおとめコロンに、同じくキットカット。どっちもちゃんとイチゴ甘くておいしかったけど、特にキットカットは高いだけのことはあった(笑

2月のロウバイから続いた、花の旅もこれで終わり。カレンダーに纏める時期に、今年もなってきたねぇ。


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