島根 ゆったり、やくもの旅(2017/9/20~23)その1

1日目 東京→松江

睡眠時間と相談の結果、普段より1時間遅れて自宅を出発。東京はちょっとどんより雲、目的地もどうやらそんな感じらしい。山手線に乗り換え、東京駅到着は10時過ぎ。駅弁を買ってホームに上がると、「のぞみ25号」は車内整備の最中だった。

JR東日本のカラフルな新幹線と比べ、JR東海はいかにも色気がない。

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10時30分、列車は定刻に東京駅を離れる。この時間帯となるとさすがの新幹線も空いていて、気兼ねなくお弁当を広げられるのがいいな。今日のチョイスは「東海道新幹線弁当」(1,000円)、沿線をイメージした食材を詰め合わせた、やや小ぶりな駅弁だ。

深川めし穴子蒲焼(関東)/黒はんぺん、海老フライ、みそかつ(東海)/芋、たこ、南瓜の炊き合わせ(関西)

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深川めしなんて完全に「イメージ」ではあるんだけど、おかずの種類が多く、味付けもメリハリがあって飽きの来ない内容。「JR東海パッセンジャーズ」の駅弁は近年続々とリニューアルされていて、それぞれに個性があって売店でも目移りしてしまう。

静岡県に入ると車窓には富士山が、浅黒い、影のように…。

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13時50分、岡山駅到着。ここまで来ると、発車案内に「さくら 鹿児島中央」だとか見慣れない列車名や行先が並んでいて、西の国に来たんだなという実感が湧いてきたりする。

とはいえ目的地まではまだまだ長丁場なので、14分の乗り換え時間に再び売店を物色する。この駅もショーケースに個性的な駅弁がずらっと並んでいて、時間ないのに迷うよな…。

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改札を通って在来線ホームに降りると、「やくも15号」が待っていた。曲線通過性能を高めた振り子式車両には、初めて乗った時に「船酔い」した苦い経験があるため、今回の旅ではここだけグリーン車を取って対策(笑

覗き込んだ連結面には、とうに歴史に葬られたと思っていた「日本国有鉄道」の文字が。

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岡山発車は14時4分。倉敷までは山陽本線を走り、そこから中国山地を越える陰陽連絡線のひとつ伯備線に入る。列車の揺れは曲線よりも、スピードを出す直線区間のほうがむしろ気になるかも…。

そんな揺れに気を付けながら、なんかさっき食べたばかりだけど駅弁を開封。岡山名物、三好野本店の「栗おこわ」(900円)、決め手はコスパと栗の弁当箱かな。

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列車はたびたび対向列車を待ちながら、高梁川に沿って曲がりくねった道を行く。山陽と山陰を隔ててきた中国山地は、対岸を走る国道を見てもその厳しさがわかる。

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県境の谷田峠をトンネルで抜けると、島根側はわりとすぐに風景が開けてくる。伯耆大山から山陰本線に乗り入れ、松江到着は16時43分。出発から8時間弱、列車に揺られっぱなしの旅はさすがに疲れた…。

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取り急ぎ駅近くの「ドーミーインEXPRESS松江」にチェックイン。部屋に荷物を置いて、すぐに外出する。松江を初めて訪れたのは20年前だったか、前回4年半前とあわせてこれで3度目の訪問となる。市街地はだいたい、地図なしで歩けるようになった。

江戸期の城下町として、河川と堀に守られた水の都、松江。

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宍道湖に沈む夕日は、松江の景観を代表するもの。空は厚い雲で覆われていたけれど、ほんの一瞬だけ、夕陽が顔を覗かせてくれた。

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18時9分日没。

一旦松江駅に戻って、無難に夕食処を探す。駅ビルには「一文字家」も店を構えているものの、朝昼と駅弁だったのでさすがに夜は温かいものをと思う(笑 「出雲そば たたらや」に入って「島根牛みそ玉そば」(900円)と地酒「仁多米」(500円)をオーダー。

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味噌と地酒、砂糖で炊き込んだ島根牛は量もたっぷりで、味噌の甘味が染み込んだ柔らかな仕上がり。島根牛はのんびりとストレスのない環境で育ったことが売りだそうで、コクと深みのある味わいが特徴らしい。

それにしても、旅先で地酒を楽しむ時間というのは本当に幸せだ(笑

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ホテルに帰って、テレビをだらだらと見つつ24時頃就寝。普通にビジネスホテルだし、窓開けると隣のビルの壁なんで(笑、特にやることもないんだよ。

明日はすっきりと晴れるらしい。


タイムスケジュール(1日目)
10:30~13:50 東京→岡山「のぞみ25号」
14:04~16:43 岡山→松江「やくも15号」
17:00 チェックイン「ドーミーインEXPRESS松江」
17:05~17:20 宿泊先→宍道湖
18:05~18:25 宍道湖松江駅
18:30~19:00 夕食「たたらや」
19:05~19:15 松江駅→宿泊先


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