北海道 道央~道東を駆け抜ける旅(2012/7/27~30)その3

3日目 佐呂間→帯広

天候はうす曇り、ちょっと雨が落ちてるかも…。

6時過ぎ起床。ホテルの朝食は、クロワッサンがないのと種類が少ないのがちょっと残念。まぁ、リゾートホテルってこんなものか。9時ごろチェックアウト。サロマ湖を背景にした広々とした農地を眺めながら、今日はオホーツク沿いを南下する。

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今日は移動距離が長いので足早に…。いや、旅行の計画立てるのが直前になって、ホテルが取れなかったことが原因に他ならないんだけど(汗 能取湖の珊瑚草、網走監獄だとか見どころは多いんだけど、5年前にも来ているので今日は通過…。

1時間ほどで小清水原生花園へ。オホーツク海と濤沸湖に挟まれた、細長い砂丘上に広がる原生花園。開花のピークは過ぎており、ぽつりぽつり…という印象。でも、荒涼とした風景を背に咲く花は北海道らしく、逞しい。

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オホーツク海とエゾノカワラナデシコ…。砂丘を下りたところには、夏季営業のJR原生花園駅がある。ちょうど1両だけの汽車が到着するも、乗降客ゼロというところがまた北海道らしかったりして…。

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斜里から知床半島に入り、知床観光の北の玄関口にあたる「道の駅 うとろ・シリエトク」に着いたのはお昼前。どうも北海道は食いっぱぐれる展開が多いので(笑)、早めだけど軽く昼食にする。いかにも手作という感じの鮭バーガーセット。

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思いのほか厚切りの切り身で、しっかり鮭の味がして思いのほかおいしかった(笑 この売店、ほかに「鹿肉バーガー」もあったんだけど、ちょっとそれは尻込みしましたよ…。ここはレストランもちゃんとあって、道の駅としてはなかなか充実している。

霧に包まれた知床峠を越えて、知床半島南岸の羅臼へ下りる。天気は薄曇りに変わり、さらにオホーツク沿いを南下するにつれて、次第に青空が広がってきた。14時前に「野付半島ネイチャーセンター」到着。根室海峡を隔てた向こう岸は、国後島

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自動車で入れるのはここまでなので、砂州の先の原生花園やトドワラは徒歩或いは観光馬車でのアクセスとなる。ここはもちろん、徒歩を選択(笑 馬車道と徒歩道は分けられているものの、馬車が通ると砂埃が目に…。

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こひつじもハマナスに興味津津。盛りを過ぎた原生花園だけど、それでも黄緑色の草と、短い夏を懸命に生きる花々はきれい…。

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これはクサフジ。どちらも原生花園を代表する花か。こんな道が1kmほど続く。

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その先に広がるトドワラは、海水の浸食により立ち枯れたトドマツ林の跡。木道が整備され一通り歩いてまわることができる。近年枯死したトドマツの風化が進んでいるようで、5年前の来訪時と比べてもトドマツの姿は目に見えて減少している。

トドワラの北にはナラの木の立ち枯れが進むナラワラがあり、数年先にはトドワラの奇観は取って変わられているかもしれない。

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野付半島を後に、標津国道を釧路方面へ。釧路湿原まで2時間ほど、牧草地を眺めがらの気持ちのいいドライブだ。標茶から摩周国道を南下、釧路市に入った先で砂利道を右折して、17時前に細岡展望台に到着する。

11年前に初めて訪れて以来3度目の釧路湿原。ログハウス風の釧路湿原駅や湿原の一軒宿「のーむ」の看板とかほとんど変わっていないが、よく見るとどちらも少しずつお化粧直しをしているようだ。

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細岡展望台からの風景は、夏で木々が茂っておりまたガスも出ていて少し残念だった。それでも見渡す限りの湿原を蛇行する釧路川の流れは雄大で、こんな風景を見たくて人々は北海道を目指すのだ。

しかしここ釧路湿原も、かつて農地造成や釧路川上流部の改修による土砂流入量の増加などでもとの姿は失われつつあり、改めて人工による「自然再生事業」が行われているのは、日本中でよく見かける構図ではある。

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細岡展望台を出たころには17時半を回っていた。とりあえず釧路駅まで下りて、食いっぱぐれないように(笑)「秋刀魚のづけ握りと鰯のほっかぶり寿司」を購入する。今日はまだこれから、帯広まで走って距離を稼ぐ…。

日の暮れた十勝国道を西へ。行程の兼ね合いなんだけど、ここを通過するのっていつも夜な印象。ホテルドーミーイン帯広には21時前にチェックイン。北海道限定ビールを開けて、釧路名産「ほっかぶり寿司」で夕食をば…。

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何がほっかぶりかというと、いわしの握りを薄切りの甘酢大根で包んであるところ。見た目の透明感と、さくさくとした歯ごたえがよい。さんまも肉厚でしっかりしているけど、後味はさっぱりとして気持ちのいい一品でした。

温泉に入りつつ、24時ごろ就寝。明日はいよいよ最終日…。


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